NEXT...F1開催スケジュール

F1オーストラリアGPでミスを犯したフェラーリのサインツ、今後はルクレールのサポート役に?

2022年04月17日(日)4:55 am

フェラーリは今後、カルロス・サインツを現在ドライバーズランキングトップに立っているチームメートのシャルル・ルクレールを補佐する“ナンバー2ドライバー”として位置づけることになるかもしれない。

2021年にマクラーレンからフェラーリへと移籍したスペイン人ドライバーのサインツは、最初こそフェラーリF1マシンに慣れるのに時間がかかり、予選ではルクレールに負けることが多かったものの、決勝では安定した走行を見せ、最終的にはルクレールよりも多くのポイントを稼いでランキング5位(ルクレールは7位)でシーズンを終えていた。

そして、2022年も開幕から2戦連続で表彰台に上り、第2戦サウジアラビアGPを終えた時点ではルクレールに次ぐランキング2番手に位置していたサインツだが、メルボルンで行われた第3戦オーストラリアGPではリタイアに終わり、ランキングも3番手に後退。オーストラリアで今季2勝目をあげたルクレールとのポイント差は一気に38ポイントに開いてしまった。

オーストラリアGP予選ではポールポジションを狙っていたサインツだったが、Q3でのアタック中に赤旗が振られたことが影響して9番手に沈むという不運に見舞われてしまった。

そして、決勝ではスタートに失敗し、1周目を終えた時点で14番手に後退してしまったサインツは、それで焦ったためか2周目にはコースオフしてグラベルにつかまってしまい、そこでレースを終えてしまっている。

「サインツがこれほど多くのミスを犯したのは驚きだよ」

母国ドイツの『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』にそう語った元F1ドライバーのティモ・グロックは次のように続けた。

「彼はすでにチームメートからかなり後れをとってしまった。そのため、フェラーリはチャンピオンシップ争いでポイントを獲得するために、特定の状況下では比較的早くからルクレールを優先させることになるだろう」

「昨年、我々はすべてのポイントが非常に重要であることを目にしたからね」

また、かつてレッドブルで走った経験を持つ元F1ドライバーであるクリスチャン・クリエンも、母国オーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』に次のように語っている。

「カルロス・サインツも優秀だよ」

「だが、マシンが十分に勝てるようになった今、ルクレールの並外れた才能が示されるようになっている」

「フェルスタッペンもこの特性を持っている。彼らは同じようなレベルだと思うよ」

フェラーリの母国イタリアのメディアも、メルボルンでサインツが「ナンバー2」として2022年シーズンを戦うことが確定したと見ているようだ。

『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』は次のように報じている。

「不運で神経質なサインツはルクレールとは比較にならず、大きな夢を追うシャルルのサポート役になることを強いられている」

「サインツが今ルクレールと同等の扱いを求めているのは、ほとんど不適切にさえ思える」

しかし、フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、サインツがオーストラリアでの困難な週末から立ち直るはずだと擁護し、ナンバー1やナンバー2といったドライバーの役割分担を定めることはないと主張している。

「これはまだ自問する予定もない問題だよ」とビノット。

「ルクレールとサインツはどちらも速くて強いドライバーだ」

元F1チームオーナー兼代表であり、現在は来週末に今季の第4戦エミリア・ロマーニャGP(24日決勝)が開催されるイモラ・サーキットの会長を務めるジャンカルロ・ミナルディは、『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』からルクレールとサインツの話題について質問されると次のように答えた。

「慌てることはないよ」

「オーストラリアでは、サインツは悪い週末を過ごしてしまった。彼はナーバスになり、ミスを犯した」

「それは彼らしくないことだ。彼は信頼できるドライバーだからね」

「だが、心配する必要はないだろう。なぜなら、フェラーリはコンストラクターズタイトルも狙っているし、カルロスはF1で最高レベルのドライバーだからね」

そう語った74歳のミナルディは次のように付け加えた。

「シャルルとは勝利する二人組になれるし、彼はこれを糧にして二度とあのような失敗をしないようになるだろう」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック