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ベッテルに「F1引退」をうながす元F1チームオーナーのミナルディ

2022年04月14日(木)18:50 pm

元F1チームオーナーのジャンカルロ・ミナルディは、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)はもう「引退するべき」だと考えている。

先週末にメルボルンで行われた2022年F1第3戦オーストラリアGPで今季の初レースに臨んだベッテルだったが、自分のミスやマシントラブルなどが重なり、フリー走行から決勝までほぼ全てのセッションでまともに走行することができず終わってしまった。

■イモラ・サーキット社長のミナルディ「ベッテルが二度と勝つことはない」

現在は来週末にエミリア・ロマーニャGP(24日決勝)が行われるイモラ・サーキットの社長を務めている74歳のミナルディは母国イタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』に次のように語った。

「彼がcovid(新型コロナウイルス感染症)のために2つのグランプリを欠場したのは不運だった」

「だが、彼は引退するべきだよ。彼は大金を持っているし、タイトルも獲っている。そして、もう二度と勝つことはないだろう」

■アルピーヌがアロンソを手放しアストンマーティンへ移籍?

かつてF1チーム『ミナルディ』のオーナーであったミナルディがこうしたコメントを行った背景には、アストンマーティンが2023年にはベッテルに代えてフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)を起用する可能性があるとの噂がささやかれていることもあるようだ。

現在アルピーヌに所属している40歳のアロンソは最近、あと2年か3年はF1を続けるつもりだと語っているが、実際のところアルピーヌでは2023年にはアロンソに代えて2021年のF2チャンピオンであり、現在リザーブドライバーを務めている21歳のオスカー・ピアストリを起用する可能性があると考えられている。

実際のところ、アロンソもあと2、3年はF1にいるつもりだと語ったとき、具体的にアルピーヌでそうするつもりだとは明言していなかったこともあり、アロンソが移籍も視野に入れており、その場合の候補チームのひとつがアストンマーティンかもしれないと噂されている。

今季からアルピーヌのチーム代表を務めているオットマー・サフナウアーは、アロンソの母国スペインの『AS』紙に次のように語っている。

「彼が我々と一緒にやりたいという意味でそう言ったのかどうかはわからない。だが、私はそうであってほしいと思っているよ」

「今年は我々のところに彼がいる。そして、今後についての決断は7月か8月に行うことになるだろうね。それまでは、我々にはクルマについて多くを学ぶことになるし、決断するための情報をもっと得ることができるはずだよ」

■アストンマーティン、ベッテルを擁護

一方、昨年までアストンマーティンのチーム代表であったサフナウアーの後任として今季からアストンマーティンの新チーム代表となったマイク・クラックは、メルボルンでベッテルに精彩がないように見えたのはベッテルだけの問題ではないと主張している。

「セブ(ベッテルの愛称)には何の問題もないよ。4回もF1チャンピオンとなった彼のようなドライバーが週末に多くの問題を抱えたとしても、それは彼のドライビングパフォーマンスとはあまり関係がないんだ」

自分たちのマシンやセッティングにも問題があった可能性があると示唆したBMWの前モータースポーツ責任者であるクラックは次のように付け加えた。

「彼ほどの優秀なドライバーが週末にこれほど頻繁にコースオフするのは普通ではないからね」

■ベッテルはあと数レースで決断か?

一方、ベッテルと同じドイツ出身の元F1ドライバーであるティモ・グロックは、今季のアストンマーティンに競争力がないことは明らかであり、ベッテルがアストンマーティンでこれ以上F1を続けることに意味があるのかどうかを考え始める可能性もあると指摘している。

「チーム全体にとって厳しい道のりになるだろう。私にはベッテルがどこかの時点で我慢できなくなることも想像できるよ。彼はこのような穴から抜け出すのにどれだけ時間がかかるかをよく知っているからね」

かつてジョーダンやトヨタなどで活躍した40歳のグロックは、『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』にそう語ると次のように付け加えた。

「彼がどのように自分自身を動機づけることができるか、そしてその後自分の将来に向けてどういう決断をするのかは、あと数レース様子を見る必要があるだろうね」

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