順調なシーズンスタートを切ったF1の新レースディレクター達だが、F1のスター選手たちとは早くも衝突を始めているようだ。
どうやら新共同ディレクターを務めるニールス・ヴィティヒとエドワルド・フレイタスがドライバーに権威を押し付けようとしているとの見方もあるようだ。
■ベッテル「僕のお金はどこへ行くの?」
オーストラリアでは、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)がアクシデントでコースサイドに取り残された後、スクーターでピットレーンに戻ったとして約68万円(5000ユーロ)の罰金を科された。4度のワールドチャンピオン、ベッテルは次のように語った。
「どう感じているかって?あなたはどう思う?僕はこのお金がどこに行くのか知りたいよ」
■ハミルトン、ジュエリーを外させるよりマスクをしてよ
ベテラン記者のロジャー・ブノワは、メルボルンでのレース前のブリーフィングで、ドライバーたちが特に長い時間をかけて宝石類や耐火下着の着用について話し合ったことを『Blick(ブリック)』紙で明らかにした。
ルイス・ハミルトンは、ピアスを外すというルールは無視し続けるつもりだと言う。
「僕がここにいる時からそれがルールだったから何も新しいことはない」
「来週はもっと多くのジュエリーを用意するつもりだ」
ハミルトンはまた、FIAが安全に関する細かなことにこだわっているにもかかわらず、「人生で最も長いブリーフィング」でサージカルマスクを着用しなかったことを非難している。
「何人かのドライバーは(マスクを)していたけれど、FIAのほとんどはしていなかったし、僕にとっては不快だった」
ブノワは、ハミルトンがレースディレクターのヴィティヒと「口喧嘩」までしたと考えている。
■耐火性下着チェック?ガスリー「お好きにどうぞ」リカルド「買わなきゃ」
ドライバーたちがスーツの下に耐火性の下着を着用する必要があると言われたことについては、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)は次の精査チェックを楽しみにしていると言う。
「彼らがすべてを、絶対にすべてをコントロールしたいのなら、お好きにどうぞ」
「下に隠すものは何もない。何もないよ」とガスリーは微笑んだ。
ダニエル・リカルド(マクラーレン)はフィンランドの『MTV』にこう語った。「僕たちはタイツを履いているんだけど、実際の耐火性の下着は持っていないから、ちょっとびっくりしたね」
「そんなこと聞いたことがない。でも、もしそれが安全なら、もちろん買わなくちゃね」