モナコ自動車クラブの会長を務めるミシェル・ボエリが、F1モナコGPが2023年のF1カレンダーから消える可能性があるという報道は「全くの誤り」だと一蹴した。
ボエリは、このほど地元紙『La Gazette de Monaco(ガゼッテ・ド・モナコ)』に、最近のモナコに関する報道について次のように語った。
「それによれば、リバティ・メディア(F1オーナー)の要求価格は我々にとって高すぎるし、グランプリはもうここにはなくなるだろうとほのめかされていた」
ボエリが指摘したような報道が行われた背景には、マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザック・ブラウンが、現在はほかのグランプリよりも優遇された契約を結んでいると伝えられているモナコについても「ほかのグランプリと同じ商業的条件を提示する必要がある」と主張したこともあったようだ。
ブラウンは次のように語っている。
「モナコがないよりはあった方がいいよ。だが、このスポーツがどのドライバーやチームよりも大きな存在であるように、私はどのグランプリよりも(F1の方が)大きな存在だと思う」
しかしボエリは、モナコが2022年を最後にF1を失う可能性があるというのは間違いだと主張している。
「我々はまだ彼ら(リバティ・メディア)と話し合いを続けているし、これから契約にサインすることでそれを具体化しなければならない」
そう述べたボエリは次のように付け加えた。
「しかし、2022年以降もここでグランプリが開催され続けることは保証できる。それが3年になるのか5年になるのかはわからないが、それは細かいことに過ぎないよ」