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ベルガー「レッドブルとポルシェはルノーより10万倍かっこいい」フォルクスワーゲンがF1参戦の「意向」認める。アウディとマクラーレンは決裂?

2022年04月08日(金)22:55 pm

フォルクスワーゲンが、傘下に置くアウディとポルシェを2026年からF1に参戦させる方向で調整していることを正式に認めた。

7日(木)に監査役会を開いたフォルクスワーゲンは、その後『GMM(グローバル・モータースポーツ・メディア)』に次のように語った。

「フォルクスワーゲンAG、ポルシェAG、アウディAGの取締役会および監査役会は、グループの2つのブランドがF1に参入する可能性を有する計画を承認した」

「アウディとポルシェは、後日その詳細を発表することになる」

実際のところ、今回の発表はフォルクスワーゲンがアウディとポルシェを2026年からF1に参戦させる計画があることを認めたものであり、まだ最終的に参戦が確定したわけではない。

実際に参戦を確実にするには、エンジンサプライヤーとしての参戦を計画しているアウディとポルシェがそれぞれ既存のF1チームとの間で契約を締結することが条件となる。

また、フォルクスワーゲンとしては、FIA(F1統括団体の国際自動車連盟)が2026年に導入が予定されている新たなF1エンジンレギュレーションが正式に決定するのを待っているところでもある。

アウディの広報担当者は「参戦の決定はまだ下りていない」と明言し、次のように続けた。

「我々は評価の最終段階に入ったところだ」

「2026年以降の新しいレギュレーションはまだ正式なものとなっていない。このレギュレーションは、より持続可能なスポーツとするために広範囲な変更を規定しており、それがアウディの参戦を可能とするための前提条件となる」

「これに向けて、アウディ・スポーツはFIAと連絡を取り合っており、決定次第すぐに発表することになる」

■アウディとマクラーレンは決裂?

これまでの報道や噂によれば、アウディはマクラーレンと提携する可能性があり、ポルシェはレッドブルとワークスエンジン供給契約を結ぶことになる可能性が高いと考えられていた。

しかし、レッドブルとポルシェが組むことになるのはほぼ確実だと考えられているが、アウディとマクラーレンの交渉に関しては6億5000万ユーロ(約876億円)という破格の条件での契約が検討されていたものの、実際には決裂してしまったと伝えられている。

元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、マクラーレンが取引に際してあまりに多くのものを手放したがらなかっただけだろうと考えている。

ベルガーは、アウディによるマクラーレン買収の噂があったことに言及しながら、『motorsport-total.com』に次のように語った。

「マクラーレンは、モータースポーツにおいて偉大な歴史を持つ非常に強いブランドだ」

「そのような資産が消滅することは許されないと思うよ」

こうした中、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、ある内部関係者の次のようなコメントを引用している。

「アウディは、単にマクラーレンにこの取引は成り立たないと考えさせたいだけなのかもしれないよ」

しかし、最近ではアウディが新たにザウバー(アルファロメオ)やアストンマーティンとの間で交渉を開始するようだとの噂もささやかれ始めているようだ。

■ポルシェとレッドブルはルノーとの組み合わせよりカッコいい

一方、ベルガーはレッドブルとポルシェの関係については、次のように語っている。

「それは実現すると思うし、素晴らしい組み合わせになるだろうね」

「マーケティングの観点からだけでも、ポルシェとレッドブルは非常に相性がいいよ。新鮮だし、カッコいいね」

現在はDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の責任者を務めている62歳のベルガーはそう語ると、2018年まで長年にわたってレッドブルのエンジンパートナーであったルノーを引き合いに出しながら次のように付け加えた。

「ポルシェは、ルノーの10万倍もレッドブルに合うよ」

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