ハースは、今週末のオーストラリアGP(10日決勝)では、無事にマシンをガレージに持ち帰ることが最優先となるようだ。
2022年のF1第2戦サウジアラビアGPの予選で大クラッシュを演じたミック・シューマッハ(ハース)は、オーストラリアGPの開催地メルボルンにおいて「その後遺症はない」と語っている。
23歳のシューマッハは、サウジアラビアでのクラッシュ後すぐに病院で検査を受けたものの、身体的には問題がないことが判明し、日曜日には決勝が行われるジェッダ市街地サーキットに元気な姿を見せていた。
しかし、シューマッハはサウジアラビアGP決勝には出走することができなかった。それは、クラッシュで大破したマシンを修理するパーツがその場にはなかったためだ。
そして今、シューマッハはオーストラリアGPの舞台となるアルバート・パーク・サーキットではチームから慎重にドライビングするよう求められているようだ。というのも、ハースはサウジアラビアで破損したシューマッハのシャシーを英国に持ち帰ることも、新しいスペアを製造することもできなかったためだ。
ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは次のように語った。
「事情により、我々はシャシーをジェッダからメルボルンに送るしかなかったんだ」
「それはここ(メルボルン)からヨーロッパへと送られ、再びイモラ(第4戦エミリア・ロマーニャGP/24日決勝)で使うために準備されることになる」
実際のところ、もし仮にシューマッハもしくはケビン・マグヌッセンがメルボルンでシャシーにダメージを負わせるようなことがあれば、チームにはもう使用可能なスペアシャシーはないのだ。
「ドライバーたちはこの状況がわかっているよ。だが、我々としては彼らにスピードを落とせと言うわけにはいかないよ」
そう語ったシュタイナーは次のように付け加えた。
「無用のリスクを冒さないようにする必要があるだけだ」