アストンマーティンはSNSを通じて、新型コロナウイルス感染により今季のF1開幕戦バーレーンGPと第2戦サウジアラビアGPを欠場していたセバスチャン・ベッテルが、来週末にメルボルンで行われる第3戦オーストラリアGPに出走することを明らかにした。
ベッテルにとってはオーストラリアGPが2022年シーズン最初のレースとなる。メルボルンのアルバート・パーク・サーキットには慣れ親しんでいるベッテルだが、昨年までとは大きく異なっている2022年型F1マシンですぐにリズムに乗ることができるかどうかに注目が集まることになりそうだ。
一方、ベッテルの復帰決定により、開幕戦と第2戦でその代役を務めたニコ・ヒュルケンベルグは、再びリザーブドライバーとしてチームのサポート役に回ることになる。
ベッテルと同じドイツ出身ドライバーであるヒュルケンベルグは、自分が代役を務めたバーレーンGPとサウジアラビアGPを振り返りながら次のように語った。
「かなりうまくやれたと思うよ。それと同時に、数年レースをしていないとやはり難しいね」
第2戦サウジアラビアGPの舞台となったジェッダ市街地サーキットはかなりの高速サーキットとして知られており、やはり今季の開幕直前に2年ぶりにF1復帰することが決まったハースのケビン・マグヌッセンはそのレースで首をかなり痛めたようだ。
マグヌッセンと同じようにサウジアラビアでのレースはかなり過酷だったかと質問された34歳のヒュルケンベルグは次のように答えている。
「僕は考えていた以上に強いみたいだよ!」
ともあれ、次戦オーストラリアGPからは再びレースを見る立場になるヒュルケンベルグだが、今は何がなんでもF1のフルタイムドライバーになりたいと考えているわけではないようだ。
「レースが恋しくなる日もあるよ。だけど、シートが欲しくてたまらないわけじゃないんだ」。
「もちろん、いい機会があれば、間違いなくやるつもりだよ。 F1はすごく楽しいからね。でも、それが簡単な仕事じゃないことも分かっているよ」。
「僕は多かれ少なかれ、精神的にはもう終わっていたんだ。だから、そうならなければ、そうならないってことさ」
また、メルボルンで今季初めてのF1レースを迎えることになるベッテルについて質問されたヒュルケンベルグは次のように答えた。
「彼は少し不利な形でのスタートになるけれど、彼にはとてもスキルと才能があるから追いつくことができると思うよ」
「だけど、彼にはほかのドライバーたちよりもやるべきことが多いのは確かだ。彼は、それを埋め合わせるために、いつもより努力することが必要になるだろうね」