元F1ドライバーのジャン・アレジは、現在のF1チームの中で最もよいドライバーラインアップを有しているのはフェラーリだと考えている。
1991年から1995年までフェラーリで走った経験を持つ57歳のアレジは、イタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』に、レッドブルとメルセデスの今年のドライバーラインアップは必ずしもベストとは言えないと次のように語った。
「ペレス(レッドブル)がしばしば戦いにからめないことがあるのは事実だ」
「ハミルトンは、メルセデスでは自分が最強だということを証明したいと思っている。一方、ラッセルは同じようにチャンピオン(ハミルトン)を倒したいと思うだろう」
「それではうまく機能しないだろうね」
その一方で、アレジは、今年のフェラーリはマシンがよいことに加え、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツという現在のF1チームの中ではバランスが最もよくとれたラインアップを有していると次のように続けた。
「(フェラーリ2022年型マシンは)あらゆるコンディションにおいていい働きをするマシンになっている。ピカいちのマシンだよ」
「そして、フェラーリには、性格はかなり違うものの、ルクレールとサインツという現時点で最高のコンビがいる」
中でも、バーレーンでポール・トゥ・ウィンを決めたルクレールの走りは見事だったとアレジは続けた。
「彼のレースは恐ろしいほどに素晴らしかった」
「彼は3回もフェルスタッペン(レッドブル)をオーバーテイクしてみせたが、そのために必要なものはいいマシンだけでなく、モンスター級のドライバーだよ」
一方、フェルスタッペンのリタイアによって2位表彰台を確保できたサインツだが、レースでは必ずしもルクレールやフェルスタッペンのペースについていくことができていたわけではなかった。
しかし、アレジはサインツも高く評価すべきドライバーだと主張している。
「彼は常に非常に冷静で、非常に着実なドライバーだよ」
サインツについてそう語ったアレジは次のように付け加えている。
「時には欲張りすぎてタイムをロスしてしまうこともあるが、バーレーンではいい走りを見せて2位となった」
2014年シーズン序盤までフェラーリのチーム代表を務めていた現F1最高責任者のステファノ・ドメニカリも、今年の開幕戦で古巣フェラーリが1-2フィニッシュを達成したのは非常にうれしかったようだ。
ドメニカリは、フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットの名前をあげながら、『Sky Sports 24(スカイ・スポーツ24)』に次のように語っている。
「ビノット、ドライバーたち、そしてフェラーリにいる全てのプロフェッショナルたちのために、すごくうれしく思ったよ」
「これほど一致団結しているチームを目にするのは、この選手権にとって特別なものだ」