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【ハースF1】マゼピンの契約解除は「申し訳なく思う」とチーム代表

2022年03月14日(月)19:37 pm

ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーが、ロシア人ドライバーであるニキータ・マゼピンの契約を解除しなくてはならなかったことを「申し訳なく思う」と語った。

ロシアのウクライナ侵攻問題を受け、アメリカンF1チームのハースはタイトルスポンサーを務めていたロシアのウラルカリとの契約を破棄。さらに、そのウラルカリを率いるドミトリー・マゼピンの息子であるニキータ・マゼピンとの契約も解除し、その後任として2017年から2020年までハースで戦っていたデンマーク人ドライバーのケビン・マグヌッセンを電撃的に復帰させている。

実際のところ、ウクライナと交戦状態に入ったことで、ロシアに対しては公的な制裁措置にとどまらず、企業やスポーツ界なども含め、前例のない制裁措置の動きが世界中に巻き起こっている。

そして、ロシア企業の支援を受けるハースにとっては、まさにその渦の中にいたようなものだ。

シュタイナーは、直近の2週間は「疲労困憊し、面倒」なものだったと語り、ドイツのテレビ局『RTL』に次のように付け加えた。

「最悪の状況は終わったはずだ。我々にとっては、今後はよくなるだけだよ」

ハースが自分との契約を破棄したことについて法的手段に訴える可能性も示唆しているマゼピンだが、シュタイナーとは今回の件について直接話をしていないとの苦情も訴えている。

その件について質問されたシュタイナーは、次のように語り、それを認めている。

「私は文書でそれをおこなった。彼と話はしなかったよ」

実際のところ、ドミトリー・マゼピンはロシアのウラジーミル・プーチン大統領と親しい関係にあることから、ウラルカリ社を始め、ドミトリー本人、そして息子であるF1ドライバーのニキータ・マゼピンの名前もEUが発行した対ロシア制裁対象リストに載っていたのだ。

「非常に複雑な問題なんだ。法律の専門家にとってもね」

そう語ったシュタイナーは次のように付け加えた。

「我々が金を失うことになるのは確かだ。しかしチームの財政は安定している。チームの心配をする必要はないし、それが私にとって最も重要なことだよ」

ニキータ・マゼピン個人については「罪のない犠牲者」だと考えているかと質問されたシュタイナーは、それに関しては「なんとも言えない」と答え、次のように続けた。

「もちろん、私はああいったことをしなくてはならないときはいつも申し訳なく思っている」

「私にも彼にも変えることができない外的環境によるものだから、どうしようもないよ。それに耐え、進み続けるしかないんだ」

そう語ったシュタイナーは次のように結んでいる。

「私はそれも人生の一部だと思っている」

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