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【F1】開幕直前にマシン最低重量を3キログラム増加

2022年03月14日(月)18:57 pm

新たな技術レギュレーションが導入された2022年のF1シーズンがいよいよ今週末に開幕を迎えるが、土壇場でF1マシンの最低重量が増加されることになった。

今年のF1マシンはドライバーの体重込みで合計795キログラムを下回ってはならないことがルールで規定されていた。

しかし、プレシーズンテストが開始されると、各チームがマシン重量を想定されていたほど軽くできていないことが明るみに出た。そのため、各チームは統括団体であるFIA(国際自動車連盟)との交渉を重ね、ルールを5キログラムを増加した800キログラムに修正するよう求めていた。

だが、唯一、規定のレベルにまでマシン重量を下げることに成功しているアルファロメオは、このルール修正に難色を示していた。

だが、伝えられるところによれば、交渉の結果、今週末に2022年F1開幕戦バーレーンGPを迎えるという土壇場のところで3キログラムの最低重量増加をアルファロメオが認めたようだ。

「こうする理由があることは理解できるよ」

そう語ったアルファロメオのチーム代表を務めるフレデリック・バスールは次のように付け加えた。

「どのチームもバウンシング(ポーポイズ現象)のためにフロアを補強しなければならないし、ホイールもプロトタイプより1キログラム重くなっているからね」

だが、ドライバーたちはマシン重量が増え続けることを歓迎していないようだ。バーレーンでのプレシーズンテストを終えたセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)は、レースに向けた準備には高性能のシミュレーターよりも「観光バス」をドライブした方がいいかもしれないとジョークを飛ばしている。

ともあれ、開幕直前に最低重量を3キログラム増加させるという妥協案で落ち着くことになりそうだが、実際のところシーズン序盤のF1チームの力関係に大きな影響を及ぼすのは最低重量ではないと考えている者も少なくないようだ。

レースを戦う上で最も大きな課題は、ほぼ全チームが悩まされる状況となっているバウンシングにどう対応するかだという。

アストンマーティンのあるチーム関係者はこれに関して次のように語っている。

「レースに勝つのは最速のチームではなく、このバウンシング効果に最もうまく対応できたチームになるだろう」

プレシーズンテストで好調ぶりを示していたフェラーリのシャルル・ルクレールも、新たなF1技術レギュレーションによってグラウンドエフェクト効果が得られるようになったものの、そのことが原因となって生じているバウンシングはドライバーにとって非常に過酷なものだと次のように語っている。

「日曜日のレースが終われば、腰が痛くなるのは間違いないよ」

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