アルファロメオのテクニカルディレクターを務めるジャン・モンショーが、2022年型アルファロメオF1マシンはかなり「極端」な設計が施されていると認めた。
タイトルスポンサーであるアルファロメオの名称で参戦しているスイスに本拠を構えるザウバーだが、2月にバルセロナで行われた最初のプレシーズンテストでは詳細部分がよくわからないようにマシンにカモフラージュを施して参加していた。
そして、2月27日には2022年仕様のカラーリングも発表されたアルファロメオだが、多くのF1チームが今年導入された新技術レギュレーションのもとでマシン重量を軽くすることに苦慮している中で、アルファロメオだけがルールに示された最低重量を実現していると考えられている。
そして、最新の噂によれば、来週末に行われる開幕戦F1バーレーンGP(20日決勝)では公式最低重量が3kg引き上げられて798kgになる可能性もあると言われている。
こうした中、モンショーは、アルファロメオが2022年型マシンの設計にあたってさまざまな分野で「極端な」ソリューションを導入することにしたのは、ほとんど「重量の影響によるもの」だと説明している。
だが、バルセロナでのテストでは、その「極端な」アルファロメオ2022年型F1マシンがあまり順調にデビューを飾ることができなかったのも事実だ。今季メルセデスから移籍してきたバルテリ・ボッタス、今年F1デビューを飾る中国人ドライバーの周冠宇、そしてリザーブドライバーのロバート・クビサの3人が3日間で走行できたのはわずかに176周にとどまっている。
しかし、フランス系ドイツ人であるモンショーは、そのことはそれほど心配していないようだ。
「これからどうなるかはわからないが、通常、我々は信頼性という点ではかなり優れている」
「いくつか解決すべき問題はあるが、それらをうまく解決できる自信はあるよ」
オランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』誌にそう語ったモンショーは次のように付け加えた。
「メカニカルなトラブルに関しては、シーズン中に起こるよりも今の方がいいからね」