2022年2月23日(水)、スペインのバルセロナで始まったプレシーズンテスト初日、全10チーム16人のドライバーが走行し、午前中に最速タイムを記録したフェラーリのシャルル・ルクレールを上回って総合最速タイムをマークしたのはマクラーレンのランド・ノリスだった。
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■レッドブル含む3チームが本当の新車を公開
水曜日の午前中、待ちに待った2022年型F1マシンの初走行が行われた。ピットで注目を集めたのは、唯一新車発表会を開催しないままカモフラージュ柄で登場したアルファロメオと、ピットで新車を公開したハース、そして最も注目を集めたのは今年は両タイトルを狙ってここまで新車情報を隠してきたレッドブルの新F1マシンRB18だった。
■フェラーリとメルセデスを抑えマクラーレンのノリスが最速!
ノリスは、レース距離58周の約2倍に迫る103周を走破し、唯一の1分19秒台となる1分19秒568を記録。このタイムが今後のベンチマークとなる。
午前中はルクレールが1分20秒165を記録してトップに立ったが、1日を通して走行したノリスは、午前中の最速タイムをマークしたルクレールを上回る1分19秒568を記録して初日のセッションを終えた。
総合2番手はルクレール、3番手には午後から走行したカルロス・サインツが入り、フェラーリ勢が初日に好結果を残した。
4番手はメルセデスに移籍したジョージ・ラッセル、5番手にはチームメイトのハミルトンで、チャンピオンチームは順調な滑り出しを見せた。
総合6番手には午前中4番手だったセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)だ。
■角田裕毅は121周、新王者フェルスタッペンは最多147周
7番手はF1参戦2年目となる角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)が、1日を通して121周を走行、1分21秒638をマークし、新型マシンで十分に走り込めた。
8番手は2冠の元F1王者フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)で127周と周回数を伸ばした。
9番手は、新F1王者のマックス・フェルスタッペン。午前中にコースアウトしたものの、終日走行して147周というこの日の最多周回数を記録している。サイドポンツーンの上部にはルーバーが開いたカバーを装着するなど、パーツテストをこなしてデータ収集に集中しているようだ。
10番手にはアルファロメオへ移籍したバルテリ・ボッタスが入った。
11番手のウィリアムズからF1に復帰したアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)、12番手はミック・シューマッハ(ハース)だったが、フロアのダメージにより午後の走行が満足にできなかった。
13番手はランス・ストロール(アストンマーティン)、14番手はニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)、15番手はニキータ・マゼピン(ハース)だった。
最下位の16番手は、午前中のセッションを担当したアルファロメオのリザーブドライバー、ロバート・クビサだったが、インストレーションラップを数周しただけで、アルファロメオは不安が残る初日となった。
初日はアルファロメオとハース以外の8チームが100周以上を走り、信頼性の高さを示した。
■2日目には5人のドライバーが登場
初日の走行をサーキットの各所から見守っていたF1レギュラードライバーは、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、新人のチョウ・グァンユ(アルファロメオ)で、残り2日間のテストに登場する予定だ。