2022年2月23日(水)、スペインのバルセロナ・カタルーニャ・サーキットで3日間のプレシーズンテストが始まった。発表会のショーカーではなく、2022年の本当の新型車を見る初めての機会となる。
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午前のセッションは、現地時間9時(日本時間17時)に始まり、午後は14時(日本時間22時)に始まる。
■3日目は雨予報
初日朝の天気は肌寒いものの晴れており、気温・路面温度ともに上昇していくはずだ。また、天気予報では3日目の金曜日に雨が降る可能性があるため、各チームとも早い段階で多くの周回をこなしたいだろう。
■本当の2022年の新F1カーが登場
今シーズンからテクニカル・レギュレーションが大きく変わり、F1マシンの形状が大きく変わった。しかし、各チームのデザイナーの解釈は様々で、色々な形のマシンが登場した。
10チーム中9チームは新車発表会を実施したが、いくつかのチームはカラーリング発表のみで、ライバルに見せたくない部分はショーカーやデモ用パーツでの紹介だった。このテストから本当の新型車が登場し、様々なパーツを試し、どれが正解か各チームとも試して探っていくことになる。
カーナンバー1をつけて新F1王者マックス・フェルスタッペンとともに登場したレッドブルは、ショーカーとはかなり違う形だ。サイドポンツーンは姉妹チームのアルファタウリのような形状だ。パワーユニットはレッドブル・パワートレインズとなるが、実質はホンダが開発したものを積んでいる。今年は追う立場から追われる立場となり、戦い方に注目したい。
まだ新車発表会を実施していないアルファロメオは、27日に発表会をする予定で、テスト初日は迷彩柄で登場した。すでにシェイクダウン画像が出回っていたが、詳細は不明なままだった。メディアの前に登場したアルファロメオの新車は、サイドポンツーンの上部にアストンマーティンのようなルーバーが開けられ、張り出した形状だ。
ハースはピットで本物の新車を披露した。フェラーリから転籍した専門部隊が設計した新型車は、ノーズ先端がやや下がっているようにも見える。
■走行予定ドライバー
全10チームは1台ずつ走らせることになり、走行ドライバー予定は以下の通り。
■【プレシーズンテスト1日目】
【チーム 走行ドライバー(午前/午後)】
メルセデス ラッセル/ハミルトン
レッドブル フェルスタッペン
フェラーリ ルクレール/サインツ
マクラーレン ノリス
アルピーヌ アロンソ
アルファタウリ 角田裕毅
アストンマーティン ベッテル/ストロール
ウィリアムズ ラティフィ/アルボン
アルファロメオ クビサ/ボッタス
ハース マゼピン/シューマッハ
1年ぶりのF1参戦となるアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)は、レッドブルからウィリアムズへレンタル移籍し、午後のセッションに参加する予定だ。
ダニエル・リカルド(マクラーレン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)、新人のチョウ・グァンユ(アルファロメオ)は2日目から走行する予定だ。