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F1は「10チームで十分だ」とメルセデスのボス

2022年02月23日(水)17:52 pm

メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、新たなチームがF1に参入することを歓迎していないようだ。

最近、アメリカのインディカーシリーズなどに参戦しているアンドレッティ・オートスポーツのオーナーであるマイケル・アンドレッティがF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)に対してF1参入を申し入れたことが明らかとなった。

伝えられるところによれば、アンドレッティは2024年からの参戦開始を目指しているようだ。

マイケル・アンドレッティは1993年にマクラーレンで伝説的ドライバーであるアイルトン・セナのチームメートを務めた経験を持つ元F1ドライバーでもある。

そして、その父親であり、アメリカのモータースポーツ界における大御所として知られるマリオ・アンドレッティは1978年のF1チャンピオンであり、F1で通算12勝をあげた実績を持っている。

アンドレッティファミリーにとって、世界最高峰のモータースポーツシリーズであるF1参戦は長年の夢だったに違いない。

かねてからF1参戦を視野に入れていたマイケル・アンドレッティは、昨年、現在アルファロメオというチーム名でF1を戦っているザウバーの買収に動いたものの、その交渉は不調に終わっていた。

そこで、マイケル・アンドレッティは既存のチームを買収するのではなく、自らのチームでF1に参戦することに方向転換したようだ。

しかし、報じられたところによれば、アンドレッティから参入申請を受けたFIAは11チーム目となる新チーム誕生には消極的な姿勢を見せており、「現時点ではそれを検討する立場にはない」と表明したという。

そして、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、メルセデスのモータースポーツ責任者でもあるヴォルフも次のように語ったという。

「(F1は)10チームで十分だよ」

「それ以上に増えれば、収入が減るだけだ」

アンドレッティの母国アメリカの『Indianapolis Star(インディアナポリス・スター)』紙も、ある情報筋が次のように語ったと報じている。

「もし自分がすでに存在しているチームのひとつであれば、チームをさらに増やして分け前を減らすことにはあまり乗り気でないだろうと想像できるよ」

実際のところ、F1に新規参入を望むチームには、2億ドル(約230億円)もの保証金を支払うことが求められるようだ。それは、ほかのチームの収入減を補填するためのものだと言われている。

マリオ・アンドレッティによれば、息子はそれらの“前提条件”をすべて考慮に入れた上でF1に参戦申請をしたのだと主張している。

しかし、ヴォルフは次のように続けた。

「モータースポーツのトップカテゴリーに参加するにふさわしいのはどういうチームだろう?」

「もし自動車メーカーが参入するということであれば、間違いなくそれを検討することになるだろう。だが、まだ信頼に足る候補者はドアをノックしていないよ」

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