カルロス・サインツが、フェラーリの2022年型F1マシンは「ほかのチームのものとは違う」と語った。
今年はここまでに6チームが2022年型マシンを発表しているが、これまですでにいくつかのチームがフェラーリが所有するフィオラノ・サーキットでシェイクダウン走行を行っている。
各チームやメディアが報じたそれらのマシンの走行を見たサインツは、いよいよ17日(木)に発表されることになるフェラーリ2022年型車について次のように語っている。
「僕たちが目にしたほかのマシンとは違うよ」
F1関係者やメディアの多くは、今年もメルセデスとレッドブルによるタイトル争いが展開されることになると考えているようだ。
しかし、その2チームが2021年のタイトル争いに集中している間、フェラーリは新たな技術レギュレーションが適用される2022年型マシンの開発に注力し続けてきたという事実があることから、今年はフェラーリがダークホースとなる可能性もあると考えられている。
「昨年の経験は僕たち全員にとっていいことだったと僕は思っているよ」
イタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』にそう語ったサインツは次のように続けた。
「ここマラネロ(フェラーリのファクトリー)の廊下では、笑顔を浮かべ、強く、自信を持っている人たちに出会うよ」
「そこにはストレスはなく、エネルギーとポジティブさ、そしてうまくやりたいという気持ちがあるのがわかるんだ」
しかし、サインツは、もし今年のフェラーリF1マシンが十分な競争力を備えているとしても、それをドライブすることが簡単だということにはならないと次のように続けている。
「昨年まで、僕たちはF1の歴史においても最高のマシンをドライブしてきた。だけど、一瞬でもコントロールを失えばクラッシュしてしまうんだ」
「僕に言わせれば、今年のフェラーリはさらに敏感みたいだ。足回りはさらに硬くなっているし、だれもがそれをうまく操ることができるように慣れていくしかないよ」
昨年マクラーレンからフェラーリに移籍した27歳のサインツによれば、チーム代表のマッティア・ビノットは2021年のサインツのパフォーマンスに「満足」しており、今後も一緒に続けるためにこれから契約延長に向けた話し合いを行っていくことになるという。
「ビノットが僕にフェラーリに来いと誘われたとき、彼は僕にはいい仕事ができることがわかっていたんだ」
「僕のレベルがそれほど高くないと考えている人たちは、F1をよく見ていないか、知らないんだ」
そう主張したサインツは次のように付け加えている。
「フェラーリでF1チャンピオンになることが僕の最大の野望だよ」