年間レース数を増し続ければ、F1の価値が下がってしまうリスクがある。
そう考えているのはアルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストだ。
オーストリア出身の66歳となるトストは、少し前まではF1カレンダーが拡大されることはチームスタッフたちが繁栄する業界で働くことができるということであり、幸運なことだと語っていた。
だが、今年は年間23戦というF1史上最多となるスケジュールが組まれているが、今後さらにそれが拡大されそうな動きもでてきている。こうした状況を受け、トストも拡大には不都合な面もあると警告を発している。
「昨年は、常にいい戦いが繰り広げられ、レースが非常に面白かったという幸運に恵まれていた」
「だが、常にそうなると期待することはできない。私に言わせれば、ベストなレース数は18戦から20戦だろう」
「F1はプレミアムなものでなければならないし、特別であり続けるためにはレース数を減らすことを考えるべきかもしれない」
そう語ったトストは次のように付け加えた。
「個人的には、23戦でもそれ以上でも私はかまわない。だが、問題はそこではない。問題は、F1の将来にとって何がベストなのかということだ」