マクラーレンのランド・ノリスは、新たな技術レギュレーションが適用された2022年のF1マシンには、ドライバーの視界が悪くなるという問題がありそうだと考えている。
2022年にはタイヤサイズがこれまでの13インチから18インチに変わると共に、タイヤが発生する乱気流を抑えるためにフロントタイヤの上部にオーバーホイールウィングレットと呼ばれるタイヤを覆うようなパーツも装着されることになる。
そして、それらによってドライバーの視界がこれまでよりも狭くなる可能性があると考えられている。
11日(金)には2022年型マクラーレンF1マシン『MCL36』が発表されたが、ノリスは今年のF1マシンにはその問題があるかもしれないと次のように語った。
「見え方は違うよ。ホイールが大きくなることに加えて、覆いもあるからね。モナコやシンガポールのようなサーキットではこれが問題になるかもしれない」
「このホイールサイズはF2でも目にしてきたけれど、僕の友人の1人は、コックピットからはもうよく見えないから、サーキットの境界線をコーンで示さなければならないところもあると言っていたよ」
「それに慣れるしかないだろうけれど、ドライバー1人あたり合計3日間しかテストができないし、まったく異なるドライビングスタイルに慣れる必要があるとすれば、それで十分だとは言えないだろうね」
しかし、昨年はアストンマーティンのリザーブドライバーを務め、2022年型マシンの開発もサポートしてきたニコ・ヒュルケンベルグは、それはあまり心配する必要はないと考えているようだ。
「ドライバーの視界が悪くなる可能性があると耳にしたけれど、僕はシミュレーターからはそういう印象は受けなかったよ」
そう語った34歳のドイツ人ドライバーは次のように付け加えた。
「リムがこれまでよりも多く見え、ゴムの部分が少なく見えるだけだよ。それだけのことさ」