バルテリ・ボッタスによれば、2022年シーズンに向けて古巣ウィリアムズに復帰する選択肢もあったものの、アルファロメオに行くことが自分にとって正しい選択だと感じたのだという。
フィンランド人ドライバーであるボッタスは、2016年にF1チャンピオンとなったとたんに引退を決めたニコ・ロズベルグの後任として2017年にメルセデスに迎え入れられた。
2013年にウィリアムズでF1デビューを飾ったボッタスだが、当時はメルセデスを率いるトト・ヴォルフ(チーム代表)がボッタスのマネジメントにも関与しており、それがメルセデス移籍へとつながったのは確かだ。
だが、5年間にわたってルイス・ハミルトンのチームメートを務めてきたボッタスだが、2022年にはメルセデス所属の若手ドライバーであるジョージ・ラッセルにシートを明け渡すことになってしまった。
当時、ボッタスに関しては、ラッセルと入れ替わりに古巣ウィリアムズに復帰する可能性が高いという報道もあったが、ボッタスは最終的にはキミ・ライコネンのF1引退によって空席が生まれるアルファロメオへの移籍を選択した。
ポッドキャスト『Beyond The Grid(ビヨンド・ザ・グリッド)』において、2022年にメルセデスエンジンを搭載するウィリアムズに復帰するという選択肢もあったのかと質問されたボッタスは次のように答えた。
「うん、あったよ。その選択肢もあった」
「現実的には、その時点で長期的にそれほど多くの選択肢はなかったし、ウィリアムズかアルファロメオのどちらかだったと思う」
「簡単な決断ではなかったよ」
「両方からできるだけ多くの情報を得ようとしたけれど、同時に、自分の直感に耳を傾けようとしたんだ。自分の持っている情報に基づいて、それだけで判断したよ」
「簡単なことではなかったよ。今はウィリアムズが上向きになっていると感じているし、彼らにはいい未来が待っていると思っている」
「だけど、なぜかアルファが僕にとって正しいことだという気がしたんだ」
ボッタスがアルファロメオに魅力を感じた理由のひとつは、このチームがフェラーリエンジンを使用していることだったようだ。これまでのF1キャリアのほとんどをメルセデスエンジンで戦ってきたボッタスにとっては、それが大きな変化をもたらすものだと受け止めていたようだ。
「メルセデス以外のパワーで走るのがちょっと魅力だったんだ。(メルセデスとの)つながりを持たずにね」
「僕にとっては、全く新しく、全く違うものだからね」
ボッタスはアルファロメオと複数年契約を結んだと伝えられており、2022年には初の中国人F1ドライバーとしてデビューを飾るルーキーの周冠宇(チョー・ガンユー)とともに新たなシーズンを迎えることになる。