F1最終戦となる第22戦アブダビGP(ヤス・マリーナ・サーキット)決勝レースが行われ、ファイナルラップでマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がルイス・ハミルトン(メルセデス)を抜いて優勝し、初のF1ワールドチャンピオンに輝いた。F1ラストランのホンダは、1991年のアイルトン・セナ以来となるチャンピオンを獲得し、有終の美を飾った。
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■なぜクラッシュしたのか?
終盤にクラッシュしてしまったニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)は、このチャンピオンが変わるきっかけとなった“最後の1周”を結果的に演出するきっかけを作ってしまった。
このクラッシュは、バトルをしていたミック・シューマッハ(ハース)との接触ではなく、単独スピンをしてウォールにヒットしてしまった。ラティフィはなぜクラッシュしてしまったのだろうか?自身は「タイヤが汚れた」ことが原因と次のように説明した。
「今日はタフなレースで、終始ペースが上がらず苦労した。終盤、ミック・シューマッハ(ハース)とレースをしていたとき、ターン9でやや大きくはみ出してしまったんだ。コースを外れたことでタイヤが汚れてしまい、その後、小さなミスをして、残念ながらクラッシュしてしまったんだ。このような形でシーズンを終えたくはなかったから、とても残念だ」
ハミルトンが2008年に初めてF1チャンピオンを獲得した時を振り返ってみると、F1最終戦ブラジルGPの最終ラップにティモ・グロック(トヨタ)がスピンしたことで、優勝してチャンピオンを決めたかに思えたフェリペ・マッサ(フェラーリ)から大逆転でチャンピオンを勝ち取っていた。
今シーズンの勝利の女神はフェルスタッペンに微笑んだ。時代が変わったということかもしれない。
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