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アレックス・アルボンにアルファロメオもしくはウィリアムズでF1復帰の可能性

2021年09月06日(月)19:30 pm

アレックス・アルボンが、2022年に再びF1のグリッドに並ぶことができるかどうかの確認を待っているところだと認めた。

2019年にトロロッソ(現アルファタウリ)でF1デビューを飾ったイギリス生まれのタイ人ドライバーであるアルボンは、その年のシーズン後半にはレッドブルに昇格。翌2020年もレッドブルでフルシーズンを戦ったものの、期待された結果を残すことができず、今年はセルジオ・ペレスにシートを明け渡してしまった。

■レッドブル契約下のままウィリアムズかアルファロメオへ?

今季はレッドブルのリザーブドライバーを務めながらDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)にエントリーしているアルボンだが、今季のF1第13戦オランダGPが開催された先週末のザントフォールト・サーキットのパドックでは、アルボンに関するかなり具体的な噂がささやかれるようになっていた。

それによれば、アルボンを契約下に置くレッドブルが、ウィリアムズ、そしてアルファロメオの2チームとの間で2022年にアルボンを起用することに関する交渉を行っているのだという。

アルボンは今後の見通しについてドイツのテレビ局『Sat.1』に次のように語っている。

「僕の目標はF1に復帰することだし、いくつか選択肢があるんだ」

「全てがうまくいくことを願っているけれど、現時点では日々状況が変化しているよ。だけど、ここまでのところはいい感じだよ」

「ヘルムート・マルコ(レッドブル/モータースポーツアドバイザー)とクリスチャン・ホーナー(レッドブル/チーム代表)が完全にサポートしてくれているんだ。彼らのおかげで、レースドライバーとしての契約がとれる状況になっているよ」

■ペレスの契約を解除しガスリー昇格?アルファタウリ復帰も

だが、アルボンに関しては別の噂もささやかれている。それは、2022年にアルボンが再びアルファタウリで走ることになるかもしれないというものだ。

その噂では、少し前に2022年もレッドブルに残留することが発表されたセルジオ・ペレスの契約が解除され、その後任として最近素晴らしいパフォーマンスを見せているピエール・ガスリー(アルファタウリ)が再びレッドブルに引き上げられる可能性もあるとされている。

現在ガスリーとは大きな差がついているチームメートの角田裕毅に関しては、アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストがもっと時間をかけて育てたいとして2022年も続投させることを強く示唆している。しかし、もしガスリーがレッドブルに復帰することになれば、その後任として再びアルボンを起用することもあり得るだろう。

ドイツ出身の元F1ドライバーであるラルフ・シューマッハもその可能性は十分にあると考えているようだ。

「普通なら、セルジオ・ペレスのようなドライバーは新しい契約を結んだ後ではもっと自信を持つはずなんだ。だが、どういうわけか、それがうまくいっていないね」

ザントフォールトでテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』にそう語ったラルフ・シューマッハは次のように付け加えた。

「ボッタスはメルセデスを助けられたが、ペレスはレッドブルを助けられなかった。彼らはそれに関して何か手を打つ必要があるよ」

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)も、ペレスがオランダGP予選で16番手という不本意な結果に終わったことを受けて、現時点ではペレスがまだ期待されているような役割を演じることができていないと次のように語っている。

「ドライバーやチームのレベルはシーズンを通じて上がっていくことになる。だから、ああいうミスをすることは許されないよ」

「モンツァ(イタリアGP/12日決勝)ではもっといい位置につけられることを期待している」

しかし、実際のところ、現時点において可能性が高いのは、アルボンが来年レッドブルやアルファタウリ以外のチームでレースをすることになることだと考えられている。

■アルファロメオ代表「ほとんど全て決まっている」

その候補チームのひとつだと噂されているアルファロメオのフレデリック・バスール(チーム代表)は、2022年のドライバーラインアップに関する質問を受けると次のように答えた。

「今週になるか、来週になるか、それは分からないが、詳細はもうほとんど全て決まっているよ」

「モンツァ、もしくはソチ(第15戦ロシアGP/26日決勝)までには発表することになるだろう」

アルファロメオは、先週末のオランダGPを新型コロナウイルス感染により欠場した現役最年長F1ドライバーのキミ・ライコネンが今季限りで引退することになっており、その後任として迎えられることになるのは現在ルイス・ハミルトンのチームメートを務めているバルテリ・ボッタスだと考えられている。(オランダGP翌日にボッタス獲得を発表)

バスールの母国であるフランスのテレビ局『Canal Plus(カナル・プリュ)』は、アルファロメオは早ければ今週初旬にも2022年にボッタスが加入することを発表し、その翌日にメルセデスがジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)の起用を発表することになるだろうと報じている。

アルボンが来季アルファロメオでボッタスのチームメートとして走ることになるのか、あるいはラッセルの後任としてウィリアムズで走ることになるのか、あるいは結局2022年のF1シートを獲得できずに終わるのか、その答えは近いうちに出されることになる。

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