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【レッドブル・ホンダ】F1ベルギーGPでのグリッド降格ペナルティは回避

2021年08月16日(月)18:00 pm

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が、夏休み明け最初のレースとなる第12戦ベルギーGP(29日決勝)でグリッド降格ペナルティを受ける可能性は小さいようだ。

全23戦の開催が計画されている2021年のF1だが、年間に使用できるエンジンの主要コンポーネントは3基までとなっている。そして、第10戦イギリスGPで起きたクラッシュによりエンジンにダメージを受けてしまったフェルスタッペンは第11戦ハンガリーGPで今季3基目となるエンジンを投入しており、シーズン後半をそのエンジンだけで乗り切ることは現実的に不可能な状況となってきている。

また、チームメートのセルジオ・ペレスもハンガリーGP決勝スタート直後に起きたクラッシュに巻き込まれ、エンジンにもダメージを負ってしまっており、フェルスタッペン同様にグリッド降格ペナルティを受けることが避けられない状況だ。

こうした状況を受け、レッドブル・ホンダではベルギーGPでフェルスタッペンのマシンに4基目のエンジンを搭載することを検討していると伝えられていた。ベルギーGPの舞台となるスパ・フランコルシャンはほかのサーキットと比べればオーバーテイクがしやすいことから、フェルスタッペンであればグリッド後方からのスタートとなっても順位を上げることが可能となり、ダメージを最小限に抑えられる可能性があるためだ。

しかし、レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)はこのほど『Motorsport-Magazine.com』に対し、ベルギーで4基目のエンジンコンポーネントを投入することはないだろうと示唆している。

「見たところ、フェルスタッペンとペレスのエンジンはもう使えないようだ。走行距離の観点から見れば、我々にはまだ行くべきところが残されているし、4基目のエンジンを使わざるを得ないだろう」

「スパはまだフェルスタッペンがグリッドペナルティを受けるための選択肢にはなっていないよ。まずは、エンジンに何らかの可能性がないかどうか様子を見たいと思っている」

そう語ったマルコは、ペレス同様ハンガリーGPで起きたマルチクラッシュによりエンジンにダメージを負ったと伝えられているシャルル・ルクレール(フェラーリ)に言及しながら次のように付け加えた。

「それに、フェラーリも同様の問題を抱えており、FIA(国際自動車連盟)と協議を行っているところだからね」

レッドブル・ホンダがベルギーでのグリッド降格を回避する場合だが、その翌週に行われる第13戦オランダGP(9月5日決勝)で4基目のエンジンを投入することはまず考えられないだろう。

ザントフォールトで行われるベルギーGPはフェルスタッペンのホームレースであり、母国ファンの前でフェルスタッペンがグリッド後方からスタートする状況となることはレッドブルとしても避けたいはずだ。

その後は、モンツァ・サーキットでのイタリアGP(9月12日決勝)、ソチでのロシアGP(9月26日決勝)、イスタンブールでのトルコGP(10月3日決勝)と続いていくわけだが、マルコはまだどのサーキットで4基目のエンジンをフェルスタッペンのマシンに投入することになるかは決めていないとしている。

実際のところ、新型コロナウイルス感染症covid-19の状況次第では、今後レース開催実現が難しくなる可能性すら残されており、レッドブル・ホンダとしてはシーズン後半戦のレースカレンダーがどうなるのかを見極める必要があると考えているようだ。

「追い付くことができてペナルティのダメージを軽減するためにはどこが最適なサーキットなのかについて検討する必要がある」

「アメリカはかなり確実だろうと思うし、ほかの重要な日程についても同じだ」

そう語ったマルコは次のように付け加えた。

「だが、私も早くカレンダーが確定することを期待しているよ。そうすれば、もう少し情報が得られるようになるからね」

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