セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)が、レースで勝てるF1マシンはどれも美しいと語った。
2022年にはこれまでとは大きく異なるF1技術レギュレーションが導入される予定となっているが、今季のF1第10戦イギリスGPが開催されたシルバーストン・サーキットにおいてそのルールが適用された2022年型F1マシンの実物大外観モデルが発表されたのは既報の通りだ。
いくつかのパーツに関しては各チームがそれぞれに工夫を凝らすことになるものの、シャシーはもちろん、エアロパーツの構造や寸法などはこれまでよりも厳格な基準が適用されることになるため、実際に来年のF1グリッドに並ぶマシンはカラーリングでチームを見分けるしかないほど似通ったものになると考えられている。
最近、オランダの『Ziggo Sport(ジッホ・スポルト)』から、2022年仕様のF1マシンは正しい方向へ向かっていると思うかと質問されたベッテルは次のように答えている。
「それは、何を目指すかによるだろうね。見た目的には格好いいものではないよ」
「でも、最終的には、それがうまく仕事をし、より接戦となって、このスポーツが成長するのであれば、正しい方向だと言えるだろうね」
だが、ベッテルはF1マシンの見た目が話題となるのは最初のうちだけだと次のように続けた。
「あらゆることに慣れていくものだよ。2008年から2009年にかけても大きな変化があった。誰もがマシンは醜いと言っていたよ」
「でも、結局みんなはそれに慣れたし、愛するようになったんだ」
そう語ったベッテルは、結局のところ、F1マシンの見た目が美しいかどうかはそれほど重要なことではないのだと次のように続けている。
「マシンの見た目よりも、このスポーツやドライバーの方が記憶に残るものだと僕は思っているよ」
「ともあれ、すごく美しいマシンは卓越していると僕は思うよ。90年代序盤から中盤にかけてのものがそうだったと思う。勝利するマシンはどれも美しいよ」