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ミック・シューマッハのアルファロメオ移籍は「噂に過ぎない」とハースのボス

2021年07月16日(金)11:33 am

ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーが、今季限りでミック・シューマッハを失う可能性があるとの報道を否定した。

ハースとフェラーリの関係はこれまで以上に緊密なものとなっているが、最近では自分たちの契約下にあるシューマッハにF1のノウハウを学ばせるにはアルファロメオの方が適しているとフェラーリが考えているようだとの報道が行われるようになってきている。

実際のところ、ザウバーとアルファロメオの間で結ばれているネーミング契約が今後さらに「複数年」にわたって延長されたことが14日(水)に発表されており、ヒンウィルを拠点とするチームが2022年以降もフェラーリとの関係を維持していくことになるのも確実だ。

同時に、現役最年長F1ドライバーである41歳のキミ・ライコネンが2022年もアルファロメオでF1を続けるのかどうかも不透明な状況となってきている。

元F1ドライバーであるマルク・スレールは母国スイスの『Blick(ブリック)』紙に次のように語っている。

「キミは誰からも好かれている。彼は今でも最大級のファン層を持っているよ」

「だが、彼の時間はもう尽きてしまっているよ」

こうしたことを考えれば、アルファロメオが2022年にミック・シューマッハとアントニオ・ジョビナッツィという2人のフェラーリ所属ドライバーのコンビで戦う可能性も十分にありそうだ。

だが、シュタイナーはこのほどドイツのテレビ局『RTL』の記者に対し、こうした話は全て「噂に過ぎない」と主張し、「これはF1なんだということを忘れないでくれたまえ」と付け加えた。

シュタイナーはさらに、来季もミック・シューマッハはハースにとどまるという自信があると次のように主張している。

「今のところ、来年も同じドライバーのペアで行くことになりそうだよ。まだいくつかの詳細を明確にしなければならないが、そのほかのことは全てはっきりしているんだ」

シュタイナーはさらに、7度F1王者となった伝説的ドライバーの息子である22歳のミック・シューマッハにとっても、ハースにとどまることが最善の策となるはずだと次のように続けた。

「ミックには同じチームにとどまることが重要なんだ。彼に安定を与えるためにね」

「彼は今、我々のメンバーや我々の手順を知っている。彼もこのチームの一員であることを喜んでいると私は思うよ」

「だから、彼が我々と一緒にやらない理由はないし、彼の方もそれは同じだと思うよ」

ミック・シューマッハとニキータ・マゼピンというルーキードライバーコンビで戦っている2021年のハースだが、すでに新技術レギュレーションが導入される2022年型マシンの開発に全力を投じていることもあって現時点では最後尾が定位置となってしまっている。そして、それは今シーズン最後まで変わることはないだろう。

しかし、シュタイナーは2022年になれば自分たちがアルファロメオとホイール・トゥ・ホイールの戦いができる位置にいる可能性もあると考えている。

「今よりもいいマシンを手にすることになる。どれほどよくなるかはまだ分からない。しかし、私は大丈夫だと確信しているよ」

そう語ったシュタイナーは次のように付け加えた。

「現時点では、我々がアルファロメオと同等か、もしくはそれ以上に優れたマシンを手にすることができないという理由は何もないよ。しかし、彼らも同じように懸命に取り組んでいくのは確かだがね」

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