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F1トルコGPもキャンセルが確定的との報道

2021年05月12日(水)17:48 pm

トルコのスポーツ専門テレビ局である『S Sport』を始めとするいくつかのメディアが、2021年のF1カレンダーにカナダGPの代替レースとして組み込まれたトルコGPもキャンセルとなることが確定的だと報じている。

本来6月13日にはモントリオールでのカナダGP決勝が開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染症covid-19の感染対策によって海外からの旅行者には14日間の隔離が義務づけられることからF1では今年も開催は不可と判断。その代替レースとしてその日程にトルコGPを組み入れていた。

しかし、トルコでもcovid-19の状況が悪化しつつあり、最近F1チームの多くが拠点を置くイギリス政府がトルコを“レッドリスト”に加えたことから、イスタンブールパークでのトルコGP開催実現も危惧される状況となっていた。

うわさによれば、F1では6月13日にドイツのニュルブルクリンク、イタリアのムジェロを組み込む案や、オーストリアのレッドブルリンクもしくはフランスのポールリカールで2レースを開催する案などを検討しているとも言われている。

だが、これらの案も実現はかなり厳しい状況にあると考えられている。

例えば、昨年の開幕戦と第2戦を連続開催したオーストリアのレッドブルリンクは実際のところ今年も2週連続開催をすることは不可能ではないだろう。だが、その場合は7月4日に決勝が予定されているオーストリアGPの翌週となる7月11日にもう1レースを開催することになると考えられるが、そうすると6月27日決勝のカナダGPから7月18日決勝のイギリスGPまで4週連続でF1を開催しなくてはならなくなる。

ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、そういうスケジュールは現実的ではないと考えている。

「基本的には、ほとんど何でも可能だよ」と語ったシュタイナーは次のように続けた。

「だが、我々のメンバーたちに期待できることは限られている。もし、スタッフたちに最大6週間は家に帰るなと言うことになれば、それはあんまりだよ」

「スタッフたちの負担を考えれば、度を超さないように注意しなくてはならない」

「だから、それはいい解決策だとは思えないね」

シュタイナーは、そもそも年間23レースが組み込まれている2021年のF1カレンダー自体が過酷なものであり、それ以上にチームの負担が増大することは避けるべきだと考えている。

「我々全員にとって2020年は困難なシーズンだった。そして今年すべてのレースが行われるとなると、シーズンの終わりにはかなり困難な状況を迎えるだろう」

そう語ったシュタイナーは次のように付け加えた。

「私も中止にならないことを願ってはいるが、このスケジュールであと数年レースができるかどうかは分からないよ」

こうした中、伝えられるところによればF1ではカナダGP、そしてトルコGPの決勝が予定されていた6月13日を単にカレンダーから消すだけで、その代替レースを開催することを諦める可能性が高いと考えられているようだ。

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