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2年連続F1開催に意欲を示すポルトガル

2021年01月18日(月)18:42 pm

ポルトガルの自動車レース統括団体責任者は、今年もポルティマオにあるアルガルヴェ・サーキットが2年連続でF1カレンダーに加えられる可能性も十分にあると考えているようだ。

史上最多となる年間23レースで予定されている2021年F1カレンダーだが、新型コロナウイルスの勢いが衰えない中、早くも開幕戦として計画されていたオーストラリアGPが11月に延期されることになっている。さらに、上海で開催予定だった中国GPは事実上このままキャンセルとなる可能性が高いと考えられている。

この穴を埋める形で、すでにイタリアのイモラ・サーキットが事実上の開幕戦となるバーレーンGP(3月28日決勝)に次ぐ第2戦(4月18日決勝)として組み込まれることも決定している。

さらに、うわさによれば、グランプリ開催に向けてサーキット設営作業が必要となる市街地コースで行われるモナコGP、アゼルバイジャンGP、カナダGPの開催は事実上困難だろうと言われている。

現時点ではこれ以上の開催計画変更計画はないとしているF1だが、現実的には開催が困難となるレースが増える可能性は高いと考えられている。

こうした中、もしも再びカレンダー調整の必要が生じた場合には自分たちにF1開催のチャンスがまた訪れるだろうと期待しているのがポルトガルだ。

「政府からすればもっと優先すべき重要課題があるかもしれない。だが、2月末までには前向きな判断がされることを期待できるはずだと考えている」

『Expresso(シュプレッソ)』紙にそう語ったポルトガル自動車レース協会会長のニ・エモリムは次のように続けた。

「現在のロックダウンとワクチン摂取の取り組みのおかげで5月にはレースを開催することができるはずだと慎重ながらも楽観的に考えている」

「3か月もしくは4か月で状況がかなり変わってくる可能性がある。もしそうなれば、我々はレースを行うことができる」

現時点のカレンダーでは5月2日に決勝が予定されている第3戦がまだ開催地未定となっており、ポルトガルとしてはそこに自分たちの名前を載せることを目指しているようだ。

一方、元F1チームオーナーであり、2020年12月にイモラ・サーキットの責任者に就任したジャンカルロ・ミナルディは、2021年の修正版F1カレンダーに加えられたものの、4月に行われるレースで観客を迎えられるかどうかはまだ分からないとしている。

「4月まではその判断ができるとは思っていない。だが、我々はどんなシナリオにも備えているよ」

「サーキットを部分的に開放することもできるし、完全に開放することもできる。もしくは観客が誰もいない状態でレースを開催することもできる」

『Il Resto del Carlino(イル・レスト・デル・カリーノ)』紙にそう語ったミナルディは次のように付け加えた。

「今のところ、それを気にしてはいないよ。私はイモラが再びF1カレンダーに加えられたことだけで誇らしく思っている」

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