元F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、現在ルイス・ハミルトンとメルセデスの契約交渉が難航していると報じられているが、これは話題づくりのための“見せかけ”に過ぎないと語った。
2020年にミハエル・シューマッハの記録に並ぶ通算7回目のF1タイトル獲得に成功したハミルトンだが、メルセデスとの契約は2020年で切れており、現時点ではまだ2021年の契約がない状態だ。
元F1チームオーナーであるエディ・ジョーダンはドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように語っている。
「どうやら彼らは条件面で意見が合わないようだ」
「ルイスはメルセデスが提示している額よりももっと多くを望んでいるとともに、チームの収入の一部を受け取ることやメルセデス・グループにおいてもっと影響力を持つ役割が与えられることを欲していると聞いている」
「もし私がダイムラー(メルセデスの親会社)のボスだったら、彼にドアを示しながらこう言うだろう。『我々のチームで走ってもいいし出ていってもかまわない』とね」
ジョーダンは、1994年にアイルトン・セナが事故死したときにエクレストンがチームに対して「泣き言はよせ。誰にでも代わりはいる」と語ったことを引き合いに出しながら次のように付け加えた。
「ルイスはそのことをもう理解すべきだよ」
だが、90歳のエクレストンは、今伝えられているハミルトンとメルセデスの交渉難航報道を真に受ける必要はないと考えているようだ。
「すべて見せかけに過ぎないよ」
現在居を構えているスイスの『Blick(ブリック)』にそう語ったエクレストンは次のように付け加えた。
「それによってこのうっとうしい週が続く中でずっとルイスの記事が紙面を飾ることになるからね」