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「アストンマーティンと契約していなければベッテルを選択していたかもしれない」とレッドブル首脳

2021年01月18日(月)17:51 pm

レッドブルのドライバープログラム責任者であるヘルムート・マルコが、もしも2020年シーズン終了後にセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)がまだフリーであれば2021年の契約を結んでいたかもしれないと語った。

2020年5月にそのシーズン限りでフェラーリのシートを失うことが決まったベッテルはかつて2010年から2013年にかけてF1タイトル4連覇を果たした古巣レッドブルにも連絡をとっていた。

だが、その際、マルコはベッテルに対してあわててほかのチームと契約を結ばず、2021年は1年F1を休むことにすればどうかと助言していたという。

「2022年にはドライバー市場が大きく変わるのは確かだと私は考えていたんだ」

当時を振り返りながら『f1-insider.com』にそう語ったマルコは次のように付け加えた。

「例えば、メルセデスにはきっと空きがでるはずだし、そこばかりではないと考えていたんだ」

レッドブルでは2020年シーズン終了後にアレクサンダー・アルボンの2021年起用を諦め、レーシングポイントのシートを失ったセルジオ・ペレスをその後任とすることを決めている。

これに関して、マルコは『motorsport-total.com』に次のように語っている。

「F1チャンピオンになるという目標達成に向けて我々の2つ目のシートに相応しい者はいなかった」

「だから、我々はペレスを選択したんだ」

レッドブルではこれまで自分たちが育成したドライバーを起用するという基本路線を歩んできていた。マルコは今回その方針を変えたことを「恥」だとは思っていないと主張したものの、もし2020年シーズン終了時点でベッテルの去就がまだ決まっていなければ、ペレスではなくベッテルを選択していた可能性もあると次のように続けた。

「フェラーリが彼に(シート喪失を)伝えたとき、我々には2021年に向けて空きシートはなかったんだ」

「あの時点では、我々はアルボンがうまく成長して2021年も引き続き走ることが可能になると見込んでいたんだ。私はセバスチャンにそう告げたよ」

「残念ながら、我々は間違っていた。我々が行動を起こさなくてはならなかったときには彼はすでにアストンマーティンと長期契約を結んでいた。だからもはや彼が候補リストに載ることはなかったんだ」

だが、元F1チームオーナーのエディ・ジョーダンは、ベッテルはすでにF1ドライバーとしては峠を越えてしまっており、アストンマーティンが彼と契約を結んだのはミスだったと考えている。

「私はセバスチャンのことが大好きだよ。しかし、アストンマーティンが彼と契約を結んだのは失敗だったと思っている」

ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』にそう語ったジョーダンは次のように付け加えた。

「フェラーリで(シャルル)ルクレールと戦った彼の過去2年間は痛ましいほどだった」

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