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「今こそF1改革のチャンス」だとフォーミュラEのボス

2020年04月15日(水)19:31 pm

フル電動フォーミュラカーによる世界選手権であるフォーミュラEのアレハンドロ・アガグ会長が、新型コロナウイルス問題を抱えている今こそF1を改革するチャンスだと語った。

今年は新型コロナウイルスのパンデミックによりレースが開催できない状況となっているが、このために収入が絶たれた小規模F1チームはまさに存続の危機に瀕している。

F1はすでに2021年に予定されていた新技術ルールの導入を2022年に延期し、2021年には2020年仕様F1マシンで選手権を行うことを決定している。これは、新ルールに適合するマシン開発のコスト負担を先送りにするためだ。

さらに、F1では2021年に1億7500万ドル(約190億円)のバジェットキャップを導入する計画となっていたが、これに関しても引き下げが検討されている。

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)はバジェットキャップを1億5000万ドル(約160億円)に引き下げる方向で調整を進めてきていたが、小規模チームたちはそれをさらに引き下げるよう求めており、最近ではマクラーレン・レーシングCEOのザック・ブラウンが1億2500万ドル(約134億円)にまで引き下げるよう求めたと伝えられている。

しかし、最近の情報によれば、フェラーリとレッドブルがそれに反対しており、この問題の決着にはまだしばらく時間がかかりそうだ。

こうした中、アガグは『motorsport-total.com』に次のような持論を展開している。

「概して、これはモータースポーツにとってのチャンスになり得るだろう」

「とりわけ、F1にとっては全ての様式を再編成するための大きなチャンスとなるはずだよ」

「バジェットキャップを1億2500万ドルにするとか、そういう類いの話が聞こえてきている。それならば7500万ドルのコストキャップを定めて全員が本当に利益を得られるようにすればいいんじゃないかな?」

アガグはさらに、新型コロナウイルスにより活動停止を余儀なくされている今がF1にとっては自分たちを改革するチャンスなのだと主張している。

「まだ(新たな)コンコルド協定が締結されていなかったのはいいことなのかもしれないよ。F1にとって重荷となり得る多くのことが含まれているわけだからね。いくつかのチームは大金を稼ぐことができるが、ほんの少ししか稼げないチームもある」

「今は全てのシステムを完全に変えるチャンスなのかもしれない。このコロナウイルスの後では世界がこれまでとは違ってくるということを理解していない人たちがいるとすれば、彼らは大きな間違いを犯しているよ」

スペイン出身のアガグはそう語ると次のように付け加えた

「チャンスが今そこにあるわけだし、それを利用すべきだよ」

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