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ビルヌーブが指摘した2019年にフェラーリが犯した失敗とは?

2019年12月04日(水)17:34 pm

カナダ出身の元F1ドライバーであるジャック・ビルヌーブは、フェラーリが2019年のF1タイトル争いにつまずいてしまったのはシャルル・ルクレールをうまくコントロールできなかったためだと考えている。

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「多くのことが2人のドライバーの相性にかかっているんだ」

オランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』にそう語った1997年のF1チャンピオンであるビルヌーブは次のように続けた。

「フェラーリはルクレールに対して『君はまだF1へ来て2年目だし、我々とやるのは1年目なんだ。リラックスしてベッテルから学ぶようにしなさい』と指導したことは一度もなかったんだ」

「そうしていれば、私はあのチームはもっと前進できていただろうと思うよ」

「逆に、ルクレールは最初のレースから『僕がナンバー1であり、ベッテルはもう盛りが過ぎていることを示して見せる。僕こそが未来なんだ』というようなイメージを匂わせていたよ」

「ファンもルクレールがフェラーリを救うためにやってきたのだと考えたし、メディアもそれに追随した。それがベッテルを苦しめたのだと思う。レッドブルにいた頃のリカルド(ルノー)がそうだったようにね」

「それがフェラーリにとってはまずかったんだ。ルクレールはまだそういう役割を務めるに相応しくなかったからね。彼は何回もポールをとり、優勝すらしたものの、タイトルを狙うにはまだ早かったんだ。こういう状況そのものがフェラーリにダメージを与えてしまったのさ」

日頃から歯に衣着せぬ物言いをすることで知られるビルヌーブはそう語ると、かつてミハエル・シューマッハのチームメートを務めたエディ・アーバインとルーベンス・バリチェロを引き合いにだしながら次のように付け加えた。

「マッティア・ビノット(チーム代表)がそれに対してできることがあったかどうかは僕には分からない。だけど、アーバインやバリチェロがいた頃はもっとやりやすかっただろうね」

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