フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットが、2020年には2人のドライバーを「自由に戦わせる」と語った。
今季のフェラーリは、これまでに4度F1王者となったセバスチャン・ベッテルを昨年F1デビューしたばかりの新チームメートのシャルル・ルクレールが上回る成績を残すという意外な結果となった。
特に第20戦ブラジルGP決勝では両者がついに同士討ちを演じてしまうというアクシデントも発生しており、F1関係者やジャーナリストの中には、フェラーリは来季ルクレールをナンバー1ドライバーに据え、ベッテルをそのサポート役に回すのではないかとの推測を行っている者もいる。
ビノットも2018年にアルファロメオ・ザウバーでデビューしたルクレールが素晴らしい才能を発揮してみせたという事実はあったにせよ、フェラーリに来て1年目にこれほどの結果を残すとは思っていなかったようだ。
「彼は速いし、プレッシャーにも対応できている。彼はうまく戦えるし、レースでもその優秀さを示している。私は非常に満足しているよ」
そう語ったビノットは次のように続けた。
「(フェラーリでの)1年目に7回ポールポジションをとり、2勝を上げ、選手権をセバスチャンの上で終えたのは素晴らしい結果だった」
「もちろん、我々は自分たちのクルマのパフォーマンスや、信頼性の問題やいくつかの判断において我々が犯してしまったミスには満足できていない。だが、我々はこれからも前進していかなくてはならないんだ」
しかし、2020年にはルクレールをナンバー1ドライバーに据えるのではないかとの推測に対しては、ビノットは次のように語っている。
「最近のレースを見れば分かるように彼らは自由に戦ってきた。そして、来年もそういう形でスタートすることになると思うよ」