2019年F1第20戦ブラジルGP(オードドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ)決勝レースを終え、ホンダF1が次のように振り返った。
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■ホンダF1:決勝レースレポート
F1ブラジルGP決勝は、ポールポジションからスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンが今季3勝目を挙げ、トロロッソのピエール・ガスリーが2位表彰台。Hondaパワーユニット勢が1991年以来の1-2フィニッシュを果たした。
■レース序盤
レーススタートでは、フェルスタッペンが抜け出して首位をキープ。アレクサンダー・アルボンとガスリーもスタートポジションを守って5番手と6番手につける。16番手スタートのダニール・クビアトは、ミディアムタイヤでスタートし、追い上げを図った。
21周目、フェルスタッペンは新品のソフトタイヤに交換し、2ストップ作戦を選択。しかし、このピットアウト時にウイリアムズのマシンが目の前に飛び出し、タイムロスを強いられてしまい、ルイス・ハミルトン(メルセデス)の後ろでコースへ復帰。しかし、すぐにハミルトンに追いついたフェルスタッペンは、直後のターン1でオーバーテイクを決め、先頭を奪い返す。
その次の周には、ガスリーがピットインしてミディアムタイヤに交換。中団勢トップの位置を守る。さらにその後、24周目にアルボンがソフトタイヤからミディアムタイヤに交換し、戦略の幅を広げた。
クビアトは23周目にソフトタイヤへ交換し、ポジションアップを狙ったが、後方集団は混戦となっており、なかなかパスできずにレースは進んでいく。
■レース終盤
首位を守りながら迎えた44周目に、フェルスタッペンはミディアムタイヤへ履き替えた。この3周後にガスリー、50周目にアルボンが、それぞれソフトタイヤを選択。しかし、その直後にバルテリ・ボッタス(メルセデス)がストップし、コース上にはセーフティカーが出動。レッドブルはフェルスタッペンをピットインさせてソフトタイヤを履かせ、終盤をフレッシュなタイヤで戦う判断をした。一方、2番手にいたハミルトンはコース上に留まったため、一旦は先頭を譲る形となってしまった。
このセーフティカー明け直後のリスタート、フェルスタッペンはターン1で再び見事なオーバーテイクを決め、すぐに首位を奪還。さらにはアルボンもセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)をパスして、3番手に浮上する。
しかし、その後に、フェラーリ勢がチームメート同士で接触して2台ともにリタイア。コース上には再びセーフティカーが入った。ここで、今度はハミルトンがピットインしてソフトタイヤに交換。Hondaパワーユニット勢はステイアウトを選択し、コース上はフェルスタッペン、アルボン、ガスリーがトップ3に並ぶ。さらには、クビアトも他車のリタイアによって10番手までポジションを上げていた。
レースは残り2周で再開されたが、アルボンはリスタートで3番手に浮上したハミルトンに接触されてスピンを喫し、14番手まで順位を落とす。この2人の接触をすり抜け、ガスリーは2番手に浮上。フェルスタッペンは首位を盤石にしてファイナルラップに突入。
ガスリーは最終コーナーでハミルトンに並びかけられたが、全開区間で前に出ると、そのまま譲らずに2位でチェッカーフラッグ。優勝したフェルスタッペンに続き、Hondaパワーユニットの1-2フィニッシュを果たした。
クビアトは10位でポイントを獲得。僅差のコンストラクターズ争いを繰り広げるチームに貴重なポイントをもたらした。接触によって後退したアルボンは、14位完走となった。
Hondaにとってブラジルでの勝利は、輝かしい歴史を一緒に築いてきたアイルトン・セナが母国初優勝を飾った1991年以来。トロロッソにとって、2位表彰台は2008年の優勝以来の好成績で、故本田宗一郎の誕生日に記念すべきレース結果となった。
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