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【決勝レポート】フェルスタッペンがポール・トゥ・ウィン!ホンダ勢3台がポイント獲得/F1ブラジルGP

2019年11月18日(月)4:47 am

2019年F1第20戦ブラジルGPが17日(日)、インテルラゴス・サーキット(1周4.309km)で3日目を迎え、現地時間14時10分(日本時間18日午前2時10分)から行われた決勝でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝した。今季3勝目、通算8勝目。

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2位にはトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが入り、ホンダエンジン搭載マシンが1-2フィニッシュを達成した。

71周のレースがスタートすると、ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンがトップの座を守ってターン1を抜ける。しかし、2番グリッドからスタートしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)はルイス・ハミルトン(メルセデス)にオーバーテイクを許してしまう。

エンジンペナルティーによる降格で14番グリッドからスタートしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)は2周目にはすでに11番手にまで浮上。アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)とガスリーはスタートポジションの5番手、6番手をキープする。

今週末一番の好天に恵まれたサンパウロだが、前日までよりも路面温度が上昇したことでタイヤマネジメントがレースの鍵となりそうだ。

8周目にはルノーのダニエル・リカルドがハースのケビン・マグヌッセンに接触。リカルドはフロントウイングにダメージを負い、ピットインを余儀なくされるとともに、後にタイムペナルティーが科されてしまう。

10周目には着実に順位を上げてきたルクレールがガスリーをとらえて6番手に浮上する。

21周目に2番手を走行していたハミルトンがピットに戻り、スタートタイヤと同じソフトタイヤに交換。するとトップを走行していたフェルスタッペンもこれに反応し、次のラップにピットイン。ハミルトン同様ソフトからソフトへとつないだ。

だが、フェルスタッペンがピットロードをコースに向かっていたときに同じくピットインしていたウィリアムズのロバート・クビサがその進路を塞ぐ形でピットアウト。クビサに蓋をされてしまった形となったフェルスタッペンはハミルトンの後方でのコース復帰となってしまった。

その後相次いでルクレールをオーバーテイクしたハミルトンとフェルスタッペンだが、23周目に入るところでフェルスタッペンがターン1でハミルトンをオーバーテイク。再びハミルトンの前に出る。

25周目にはアルボン、26周目にはベッテルもピットイン。どちらもミディアムタイヤに交換する。27周目にはボッタスもタイヤ交換を行い、こちらは一番硬いハードタイヤに交換した。ベッテルは29周目にルクレールをオーバーテイクして3番手に浮上した。ルクレールは30周目にピットインし、スタートタイヤのミディアムからハードタイヤに交換した。

その後上位勢には大きな変動がないままレースが進行するが、42周目に1回ストップ作戦かと思われたボッタスがピットインし、ここでミディアムタイヤに交換する。

すると44周目にハミルトンがピットに戻り、ミディアムタイヤに交換。フェルスタッペンもすぐさまこれに反応し、次のラップでピットインし同じくミディアムに交換し、これでベッテルがトップ、2番手にフェルスタッペン、3番手にハミルトンが続く展開となった。

そして50周目にはベッテルが2回目のピットインを行い、ソフトタイヤに交換。ベッテルはルクレールの前4番手でコース復帰する。51周目にはアルボンもピットイン。同じくソフトタイヤに交換して6番手でコース復帰。その後ろ7番手にガスリーが続いた。

ところが、52周目にボッタスのマシンが白煙を上げ、ボッタスは53周目に入ったところでマシンをコース脇に止めてしまう。これでセーフティカーが導入された。

するとここでトップを走行していたフェルスタッペンが3度目のピットインを敢行。フェルスタッペンはソフトタイヤに交換し、ハミルトンの後ろ2番手でコース復帰する。ルクレールもここでソフトタイヤに履き替え、アルボンの後ろ5番手でコースに戻った。ハミルトンはミディアムタイヤのままでステイアウトする。

セーフティカーが戻り、60周目にレースが再開されると間髪入れずフェルスタッペンがハミルトンをオーバーテイクしトップの座を奪い返した。アルボンもフェラーリ勢をうまくかわして3番手に浮上。その後方にベッテルとルクレールのフェラーリ勢が続く展開となる。

64周目にはベッテルがアルボンに襲いかかるが、アルボンも必死にディフェンスし、オーバーテイクは許さない。ところが65周目にルクレールがベッテルをオーバーテイクして前に出る。

だが、またベッテルがルクレールを抜き変えそうとして両者がバトルを展開。このときこの2台が同士討ちを起こしてしまい、両者ともにマシンに大きなダメージを負ってここでレースを終えることになってしまうという大波乱が起きてしまった。

フェラーリのマシン撤去のためにレースが残り5周となった67周目にセーフティカーが導入される。するとハミルトンがピットに向かい、ここでソフトタイヤに交換。これにより、コース上はトップにフェルスタッペン、アルボン2番手、ガスリー3番手とホンダ勢3台がトップ3を形成し、その後ろ4番手にハミルトンが続く展開となった。

68周目にはレーシングポイントのランス・ストロールもマシンを止めてしまい、これでセーフティカー導入のままレースが終わる可能性もあるかと思われた。

だが、69周目にセーフティカーが戻り、残り2周となった70周目にレースが再開される。すると、ハミルトンがすぐにガスリーをとらえて3番手に浮上。ハミルトンは前を走るアルボンにも襲いかかる。

ところが、アルボンを追い抜こうとしてインに入ったハミルトンとディフェンスしようとしたアルボンが接触。アルボンは大きくコースオフしてしまい、最後尾近くにまで順位を落としてしまい、ほぼ手中に収めたかと思われた初表彰台を最後の最後に逃すことになってしまった。

この2台の接触の間にガスリーが2番手に浮上。ファイナルラップではガスリーとハミルトンの2位争いが展開される。

だが、アルボンとの接触によりフロントウイングにダメージを負ったハミルトンはガスリーをなかなかとらえられない。

結局フェルスタッペンがトップのままでチェッカーを受け、ポール・トゥ・ウィンで今季3勝目を達成。ガスリーもギリギリながら2番手でチェッカーを受け、うれしい初表彰台を達成。ハミルトンが3位でレースを終えた。

終盤の波乱により、このレースでポイント獲得は難しいかと思われたクビアトも10位でフィニッシュ。ホンダ勢はアルボンが15位で終わったものの、3台がポイント獲得。トロロッソ・ホンダは1ポイント差でリードされていたレーシングポイントを追い抜いてコンストラクターズランキング6番手に浮上している。

またこのレースで優勝したフェルスタッペンはルクレールを追い抜いてドライバーズランキング3番手に浮上している。

■決勝トップ10ドライバー(暫定)

優勝/マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2位/ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
3位/ルイス・ハミルトン(メルセデス)
4位/カルロス・サインツ(マクラーレン)
5位/キミ・ライコネン(アルファロメオ)
6位/アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
7位/ダニエル・リカルド(ルノー)
8位/ランド・ノリス(マクラーレン)
9位/セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
10位/ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

次戦2019年F1最終戦アブダビGPは11月29日(金)の現地時間13時(日本時間18時)にヤス・マリーナ・サーキットで開幕。決勝は12月1日(日)の現地時間17時10分(日本時間22時10分)にスタートする。

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