TOYOTA GAZOO Racingからダカールラリー2020に参戦することを発表したフェルナンド・アロンソは、トヨタ・ハイラックスで2019年アル・ウラ・ネオム・クロスカントリーラリー(11月5日から9日、サウジアラビア)に参戦し、ダカールへ向けた最終準備を進めている。
アロンソはダカールラリー2020に参戦発表後、スペイン・タラゴナの険しい地形で2日間にわたるプライベートの走行テストに参加。その1週間後にこのクロスカントリーラリーに挑戦。
このラリーは、サウジ・トヨタ・デザートラリー選手権の第3戦。合計765km以上、5つのステージで構成されている。
5日(水)にはアル・ウラ市街の北西で行われるセレモニアル・スタート、そして短いスペシャルステージ、その後は周囲の砂漠を2周するコースだ。
最後の2ステージはアル・ウラの北西約460kmに位置する、アカバ湾と紅海に挟まれた新たな沿岸都市であるネオム周辺が舞台となる。
■ダカールラリー2020はサウジアラビアで開催
ダカールラリー2020は、初のサウジアラビアで開催される。ダカールラリーと同じサウジアラビアで開催される今大会は、ダカールラリーとは異なる地域で行われるとはいえ路面状況などはよく似ていることから、1月のダカールラリーを想定して走ることができる。
アロンソにとって、ダカールラリーを想定したコンディションで更なる走行トレーニングを積めるだろう。
■フェルナンド・アロンソの参戦前のコメント
「サウジアラビア国内選手権大会の内の1戦に出場することになった。僕にとっては、訪れるのも初めてのサウジアラビアだったけど、実際に現地に来てみて、1月のダカールラリーの戦いの場となるこの国と大地で、すでに様々な発見をしているよ。
ダカールへ向けた準備の中で、実際にサウジアラビアでレースができる機会を得られてすごくうれしい。全く未知の経験となるけど、とても楽しみだ。マルク(マルク・コマ、コドライバー)と僕はこのラリーに先駆けて、新しく組み上げた車両で走行テストを行ってきた。
実際にダカールラリーで使用するこの車両でシェイクダウンを終え、全てが順調であることが確認できた。我々が100%、完璧に準備を整え、ダカールへ向けて備えていくことが重要だと思っているよ」
■万全の体制で臨むアロンソ
アロンソのコドライバーを務めるマルク・コマは、6度のFIMクロスカントリー世界チャンピオン、5度のダカールラリー二輪車部門優勝のスペイン人だ。
アロンソがドライブするラリーレイド仕様のトヨタ・ハイラックスは、2019年のダカールラリーで総合優勝を果たしている。ラリーレイド専用として南アフリカで開発された4輪独立サスペンションを備えた4輪駆動車で、5リッター自然吸気V8エンジンをフロントミッドシップに搭載している。
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