F1第17戦 日本GP(三重県・鈴鹿サーキット)決勝レースで、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が7位へ降格したことが発表された。
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ルクレールはレース後、2つのペナルティを科せられ、6位から7位へ降格した。
■「5秒加算ペナルティ」と「2ペナルティポイント」
ルクレールはスタートに失敗しイン側を走行していたが、1〜2コーナーのアウト側から並んできたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)と接触。2コーナーでは前に出ていたフェルスタッペンはスピンさせられたことに激怒し、レース後に「無責任だ」と述べている。
レーススチュワードは当初、これをレーシング・インシデント(レース中によくある事故)と見なしておとがめ無しとしていたが、レッドブル側が別の角度の映像で抗議した結果、レース後に調査をすることになった。
その結果、スチュワードはルクレールに「過失」があったと判断し、「5秒加算ペナルティ」と「2ペナルティポイント」を科した。
「33番車(フェルスタッペン)はわずかに前におり、ワイドのまま、内側に十分なスペースを確保していたが、16番車(ルクレール)は前のクルマをきっかけとしてフロントグリップを失い、トラックの外側へ急激なアンダーステアを出して33番車(フェルスタッペン)に接触し、トラックから押し出した」とスチュワードは声明で述べた。
「16番車(ルクレール)は意図的ではなかったもののフロントグリップを失ったことで接触を引き起こした。16番車(ルクレール)は前のクルマの近くにいることでグリップを失うことを予想でき、許容できていたはずだ」
■「罰金25,000ユーロ(約300万円)」と「10秒ペナルティー」
そしてその接触後、ルクレールは「安全ではない状態」で走行を続けたため、調査対象になっていた。
実際、ルクレールはフロントウイングにダメージを受けたまま走行を続け、小さなパーツが飛んだ後、大きなパーツが後方のルイス・ハミルトン(メルセデス)の右のミラーに当たったことで壊れてしまっていた。
レースディレクターは事前に「ピットイン」するよう伝えていたが、フェラーリは安全な状態であると判断し、ピットインさせなかった。
3周目、レースディレクターがチームに連絡し、ピットインを指示したことで、3周目の終わりにルクレールはやっとピットインしていた。
レースディレクターは、このことに対して「チームが危険な状態を作りだした」と判断し、ルクレールは「10秒ペナルティー」を科され、フェラーリは「25,000ユーロ(約300万円)の罰金」を科された。
■ルクレールは7位へ、6位になったリカルドは別案件で審議中・・・
ルクレールは、「5秒+10秒」の15秒ペナルティを科せられたことで、12.337秒後方の7位でフィニッシュしていたダニエル・リカルド(ルノー)と入れ替わり、6位から7位に順位を落とした。
しかし、ルノーはレーシングポイントに抗議を出されており、ペナルティを受ける可能性がある。
正式に順位が確定するまでもうしばらく待つ必要がありそうだ。
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