10月4日(金)から6日(日)にかけて、ドイツのホッケンハイム・サーキットで行われたDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)最終戦に、日本のSUPER GT車両が特別交流戦として出場した。
■ついに交流戦が実現
日本を中心にアジアで戦われているSUPER GTのGT500クラスと、ドイツを中心に欧州を転戦し戦われているDTMは、共に高い人気を誇る、世界でも有数のGT車両でのレースカテゴリーで、以前より技術規則の共通化を図ってきた。そしてついに今年、ほぼ同一の規則に準拠する車両となった2シリーズが、お互いにスポット参戦する交流戦が実現。このドイツ・ホッケンハイム大会は初の試みとなる。
日本はまだシーズン中ということもあり、ドイツへ運ばれたのはGT500クラスに参戦している3メーカーから各テスト車両が1台ずつとなった。
ドライバーとチームは、カーナンバー1のHonda NSX-GT(TEAM KUNIMITSU)はジェンソン・バトン、カーナンバー35のMOTUL AUTECH GT-R(NISMO)は松田次生とロニー・クインタレッリ、カーナンバー37のLEXUS TEAM TOM'S LC500(LEXUS TEAM KeePer TOM’S)は平川亮とニック・キャシディが参戦した。
■DTM
DTMは土曜、日曜の2日間1戦ずつのスプリントレースとなっており、通常は両レースを一人のドライバーが走る。
DTMはワンメイクのタイヤで行われており、SUPER GTとは異なるメーカーのタイヤが使用されているため、このタイヤへの適応及び、ホッケンハイムを初めて走るドライバーの習熟も含め、3日(木)に特別に練習走行を実施。続いて4日(金)には公式練習が行われた。
SUPER GTとDTMの初交流戦は、初めて使用するタイヤの特性がSUPER GTと全く異なるため、セットアップを十分詰め切れず苦戦を強いられたが、11月の富士での交流戦に向けて様々なデータを蓄積でき、次につながる大会となった。
■次は11月、富士スピードウェイでDTMが走行
ホッケンハイムにてSUPER GTとDTMの交流戦の第一歩を終えたばかりだが、11月23〜24日には富士スピードウェイでDTM勢を迎える「AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT x DTM特別交流戦」が開催される。