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【トヨタ】豊田章男チーム総代表「WECとWRC、いずれも無事にゴールし、勝利してもらいたいと思っていた」

2019年10月07日(月)16:50 pm

10月6日(日)、2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・グレートブリテン(GB)の最終日デイ4がウェールズ北部で行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオィット・タナック組(ヤリスWRC 8号車)が優勝。今シーズン6勝目を飾り、ドライバーおよびコ・ドライバー選手権におけるリードをさらに広げた。クリス・ミーク組(5号車)は総合4位でフィニッシュし、選手権ポイントを獲得。なお、ヤリ-マティ・ラトバラ組(10号車)は、デイ2のSS7でクラッシュしリタイアとなった。

また同日、静岡県の富士スピードウェイで2019-2010年FIA世界耐久選手権(WEC)の第2戦 富士6時間レースが行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 8号車がポール・トゥ・ウィンで今季初勝利を飾った。7号車も2位で続き、TS050 HYBRIDにとっては最後となる母国レースを1-2フィニッシュという最高の結果で終えた。

この両世界選手権での結果に、豊田章男チーム総代表が次のようにコメントを発表した。

■豊田 章男(チーム総代表)

FIA世界耐久選手権(WEC)、FIA世界ラリー選手権(WRC)と、TOYOTA GAZOO Racingは1つの週末で2つの世界選手権に勝利することができました。2つ同時に勝つことに強い拘りは持っていませんでした。しかし、今年の6月、私は、目前でそれを逃す姿を目の当たりにしていました。ル・マン24時間レースをワンツー体制で走る中、WRCイタリアで最後までトップを走ってくれていたオィット・タナック選手がストップしてしまった時のことです。

タナック選手の走りには絶対の信頼を置いています。ですので、私も勝利を確信し、彼の走りを見守っていました。しかし、車両トラブルで、私たちは彼から勝利を奪ってしまいました。今回、そのことを思い出し、2つの世界選手権が同時に行われるこの週末は、いずれの戦いも、絶対に無事にゴールまで走り抜け、勝利してもらいたいと思っていました。

8号車のセバスチャン・ブエミ選手、中嶋一貴選手、ブレンドン・ハートレー選手、7号車のマイク・コンウェイ選手、小林可夢偉選手、ホセ・マリア・ロペス選手、重たいハンデを背負い、決して簡単ではないワンツーフィニッシュを本当にありがとう。土曜日にみんなと会い、改めて6人をはじめとした皆のチームワークを感じました。今後、更に重たいハンデが課されますが、そのチーム力で乗り越えていきましょう。

激しい風雨で難しさを極める路面の中、チームとクルマを信じて優勝してくれたオィット・タナック選手、マルティン・ヤルヴェオヤ選手。前戦トルコでも車両トラブルで勝利を遠ざけてしまっていたので、今回、勝利してくれたこと、本当にうれしく思います。残り2戦、なんとしても君たちを勝たせたい。改めてもっと安心して乗れるクルマをチームみんなでつくっていきたいと思います。

様々な世界戦が行われたこの週末に、我々の2つの世界戦も応援いただいたファンの皆さま、本当にありがとうございました。引き続き、ご支援よろしくお願いいたします。

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