今季マクラーレンでF1デビューを飾ったランド・ノリスがメルセデスとの契約下に置かれることになったと報じられている。
マクラーレンは今季のF1第16戦ロシアGPが開催された先週末のソチで2021年からルノーに替えてメルセデスエンジンを搭載することを発表。契約は少なくとも2024年までの4年間になるという。
イタリアの『Automoto(オートモト)』によれば、今回の契約はイギリスの投資会社『ホレイショ・インベストメンツ』が仲介したものだという。
このホレイショ・インベストメンツ社の創設者であり、現在CEOを務めるのはノリスの父親であるアダム・ノリスだ。
ホレイショ・インベストメンツ社の公式ウェブサイトに掲載されているアダム・ノリスの紹介文には彼が「F1、馬を用いたスポーツ、商業施設など、個人的関心があるエリアにおいて戦略的投資を行っている」との一文が記されている。
さらに、『Automoto(オートモト)』は19歳のノリスがこのほどメルセデスとマネジメント契約を結んだとも報じている。
メルセデスF1チームCEOであるトト・ヴォルフが率いるメルセデスのドライバーマネジメントプログラムには2020年にルノーでF1復帰を果たすことが決まっているエステバン・オコンも所属している。
オコンに関してはメルセデスとの契約は解除されるとの報道もあったが、実際にはメルセデスに籍を置いたままでルノーで走ることになるようだ。
最近、ルノーF1チームを率いるマネジングディレクターのシリル・アビテブールは、ルノーとオコンが契約している期間に関してはメルセデスは「一切の権限を有しない」とコメントし、次のように付け加えていた。
「小さな違いは、彼のマネジメント担当会社がたまたまレーシングチームだということだ。そしてそれがメルセデスだ」
今回の『Automoto(オートモト)』の報道に関し、現時点ではメルセデス、マクラーレン、ホレイショ・インベストメンツのいずれもコメントを行っていない。