2014年10月までフェラーリの会長職にあったルカ・ディ・モンテゼーモロが、もし自分が今もフェラーリF1チームのボスであったならF1ロシアGPの後でシャルル・ルクレールを叱責していただろうと語った。
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ソチ・オートドロームで先週末に行われたF1ロシアGP決勝ではレース開始直後に3番グリッドからスタートしたセバスチャン・ベッテルがポールポジションからスタートしたルクレールのスリップストリームを利用してルイス・ハミルトン(メルセデス)とルクレールをオーバーテイクした。
フェラーリとしてはそうして1-2体制を築いた後でルクレールをトップの位置に戻すという戦略を立てており、ベッテルに無線でルクレールを先行させるよう指示。しかし、コース上であきらかにルクレールより速かったベッテルはそれに従おうとはしなかった。
このときルクレールは繰り返しチームに不満を訴えていた。
ディ・モンテゼーモロは、自分だったらルクレールに対してマッティア・ビノット(チーム代表)とは異なる対応をしていただろうと地元イタリアの『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「もしルクレールが私にああいう文句を言ってきたなら、彼はその後私のオフィスでお小言を食らうことになっただろうね」
「私はオーストリアでルーベンス・バリチェロが(ミハエル)シューマッハを先行させろと指示されて怒ったときのことを覚えているよ」
「私は彼(バリチェロ)にこう言ったよ。“君は我々が君に求めたことを行えばいい。それだけだ”とね」
「私がルクレールに言えることは、彼の世代において彼が最高レベルにあるということだ」
そう語ったディ・モンテゼーモロは、F1における問題のひとつはメディアがしばしば的外れなことを報じることだと次のように続けた。
「F1のことを記事にする多くの者たちがこのスポーツのことをあまりよくしらないんだ」
「彼らが私にシューマッハは(ニキ)ラウダとどのように比較できるかと聞いてくるようにね。彼らは全く世代が異なっているよ」
さらに、フェラーリが再びF1タイトルをとるためにはどういうことが必要だと思うかと尋ねられた72歳のディ・モンテゼーモロは次のようなジョークで返している。
「私が復帰することだね」