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チームスポーツにチームオーダーはつきものだとF1レースディレクター

2019年10月01日(火)19:00 pm

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)でF1レースディレクターを務めるマイケル・マシが、チーム戦略の一環として各チームが発令するチームオーダーに介入するつもりはないと語った。

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先週末に行われたF1ロシアGP決勝では、フェラーリがセバスチャン・ベッテルに対してポールポジションをとったシャルル・ルクレールを前に出すようにチームオーダーを発令していた。

ルクレールの後ろ3番グリッドからスタートしたベッテルがルクレールのスリップストリームを利用して2番グリッドスタートだったルイス・ハミルトン(メルセデス)をかわし、そのままトップに立った。そして、フェラーリ内部ではその後ベッテルがルクレールにトップの位置を譲ることで事前合意がなされていたようだ。

しかし、ベッテルはすぐにその指示に従おうとせず、逆にペースを上げてルクレールとのギャップを開いていった。

結局、タイヤ交換のためのピットストップでルクレールがベッテルをアンダーカットして前に出ることに成功。ベッテルはその後マシントラブルでリタイアとなっている。

しかし、ファンはベッテルに対するフェラーリのチームオーダーに納得しておらず、リタイアに終わったベッテルがファン投票で「ドライバー・オブ・ザ・デー」に選出されるという珍しい現象も起きている。

そして、ファンばかりではなく、F1関係者の中にも実際にコース上で速かったベッテルにフェラーリがチームオーダーを出したのはレースの精神を危うくするものではないかと考えている者もいる。

一時期、F1ではチームオーダーが禁止されていたこともあった。だが、現在ではチームが自分たちのドライバーにどのようなチームオーダーを出そうが、それは自由ということになっている。

この件について質問されたマシは、チームオーダーは「どんなチームスポーツにおいてもよくあることだ」と語り、次のように付け加えた。

「私の発言がこのエリアに関するFIAの考えを代表するものかどうかは分からない。だが、チーム戦略というものは非常に長いことF1に存在している。私が覚えている限りにおいてはね」

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