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ミハエル・シューマッハの治療にかかわった医師がコメント「私に奇跡は起こせない」

2019年10月01日(火)19:41 pm

心不全細胞の治療専門家として知られるフィリペ・メナシュ博士が、ミハエル・シューマッハに対して“実験的な治療”を施したという報道は間違いだと語った。

7度のF1ドライバーズタイトル獲得という歴代最多記録を持つシューマッハだが、2013年末に起きたスキー事故で脳に重大な損傷を負ってしまい、現在も懸命な治療が行われているようだ。

そして最近、シューマッハがパリの病院に入院していたことが明らかとなり、そこで実験的な幹細胞移植手術が行われたようだと報じられていた。

だが、メナシュ博士はこのほどイタリアの『La Repubblica(レプブリカ)』に次のように語った。

「私には奇跡を起こすことはできない」

「我々のチームは何の実験も行ってはいない。それは医療とは何かという私のヴィジョンとは全く合致しない、非常に不愉快な表現だ」

そう語ったメナシュ博士は、実際のところ心臓細胞輸血を含む技術を用いた試験的段階はすでに2年前に終わっていたことを明らかにし、次のように続けた。

「我々の部門に非常に大きな注目が注がれることになったが、状況はすでに正常化しているよ」

「誰もが私に注目していたが、私はいかなる実験的治療も行っていない」

メナシュ博士は、最後に今回話題となった幹細胞治療に関し、次のように付け加えている。

「過去20年の間にめざましい進歩を遂げてきたものだ。しかし、実際のところまだほんのわずかなことしか分かっていないんだ」

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