伝えられるところによれば、2020年以降もシルバーストン・サーキットでF1が開催されることがほぼ確定的な状況となったようだ。
現在のF1世界選手権が発足した1950年にその開幕戦を開催したことで知られるシルバーストン・サーキットだが、本来は2026年までF1開催契約が結ばれていたものの、2017年に財政的理由により解約条項の行使を決定。今年の開催を最後に現契約が解約さえることになっている。
だが、伝統あるシルバーストンでのF1レースを失うことはF1にとっても大きな損失であるのは間違いなく、F1オーナーのリバティ・メディアも2020年以降の新契約締結に向けた動きをとっていた。
そしてこのほどイギリスの『The Mail on Sunday(メール・オン・サンデー)』が、最近イギリスの政治家たちとF1最高責任者のチェイス・キャリーが会議を行ったと報じている。
その会議にはイギリスにおける4輪レースの統括団体であるMSA(モーター・スポーツ・アソシエーション)の会長を務めるデビッド・リチャーズも参加していたという。
リチャーズはかつてベネトンやBARのチーム代表を務めたことでも知られる人物だ。
そのリチャーズは『Sportsmail(スポーツメール)』に次のように語った。
「グランプリの前にいい結果に到達するだろうと非常に前向きに考えているよ」
今週末に開催される今年のイギリスGP(12日開幕/14日決勝)を前に新たな契約が締結されるだろうと示唆したリチャーズは次のように続けている。
「基本事項、財政面に関しては合意に達している。あとは詳細部分に関する最後の詰めが残っているだけで、それもうまくいくと私は自信を持っている」
これまでの報道によれば、リバティ・メディアは将来的にはシルバーストンではなくロンドンの市街地コースにイギリスGPを移転させるという構想も抱いていると伝えられている。
だが、リチャーズはそれには反対だと次のように付け加えた。
「私にはシルバーストンに替えてロンドンあるいはその郊外でレースをすることには賛成できなかった。(シルバーストンは)世界でも最高レベルのレースサーキットだからね」