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メルセデスエンジンに信頼性問題の兆候? ハミルトンにはおとがめなし

2019年06月13日(木)5:17 am

メルセデスの新スペックエンジンは信頼性に不安がありそうだと考えられている。

■カナダで炎を上げたレーシングポイントのメルセデスエンジン

メルセデスは先週末に行われたF1第7戦カナダGPにおいて、自らのワークスチームを始め、エンジンカスタマーチームであるレーシングポイントとウィリアムズにも新スペックエンジンを供給していた。

だが、現地時間8日(土)に行われたフリー走行3回目ではランス・ストロール(レーシングポイント)のマシンに装着された新スペックメルセデスエンジンが白煙と炎を上げてしまっていた。

■ハミルトンのエンジンにも油圧系の問題

さらに、ルイス・ハミルトン(メルセデス)のエンジンにも信頼性の問題があることを示す兆候が現れていたようだ。

カナダGP決勝でハミルトンは2番グリッドからスタートして2位チェッカーを受けたものの、ポール・トゥ・ウィン達成かと思われたセバスチャン・ベッテルが5秒加算ペナルティーを受けたことからハミルトンの手に優勝トロフィーが渡った。

だが、ハミルトンはレース後に次のように語った。

「エンジンに問題があって、あわやレースをスタートできなくなるところだったんだ」

「チームのみんなは本当にいい仕事をしてくれたよ。エンジンを分解し、それを組み立て直すのは本当にものすごくミスがおきやすいものだからね」

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、ハミルトンのエンジンの油圧システムに問題が発生していたのだという。

メルセデスではその油圧システムを別の同じ部品に交換してレースに臨んでいたが、ハミルトンがフォーメーションラップを開始しようとした際にアンチストールシステムが起動し、一瞬出遅れてしまうという光景も見られていた。

■ハミルトンにはルール違反の疑いも?

伝えられるところによれば、その際にハミルトンとチームが無線で交信していた内容がルールに違反するのではないかとライバルチームのルノーが統括団体であるFIA(国際自動車連盟)に問い合わせていたようだ。

現在のルールでは、チームが無線を通じてドライバーに技術的指導を行うことは禁止されているためだ。

ルノーのスポーティングディレクターを務めるアラン・パーメインはこれを認め、次のように語った。

「我々はハミルトンに(チームから)与えられた答えが技術指導に当たるものだと考えたんだ」

だが、カナダGPのF1競技委員たちはこの件でハミルトンにペナルティーを与えることはなかった。

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