プレシーズンテスト2回目の1日目(テスト5日目)の走行が終了した。
トップタイムはマクラーレンの新人ランド・ノリスが1分17.709秒をマークした。タイヤのコンパウンドはソフト(レッド)のC4だ。
ノリスは、マクラーレンのピットを訪れたフェルナンド・アロンソが見守る中ベストタイムを残したが、その直後にスピンを喫してしまいセッションを終えた。午前中には油圧のトラブルでストップしており、コース上でマシンを止めたのはこの日2回目だ。
ノリスからわずか0.006秒差の2番手はホンダのパワーユニットを搭載するレッドブルのピエール・ガスリーだ。こちらのコンパウンドはミディアムタイヤ(イエロー)のC3だった。
さらに17秒台にはレーシングポイントのランス・ストロール、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが続いた。
フェラーリは午前中、冷却系の問題を調査していたためシャルル・ルクレールはあまり走行することができなかったが、午後は問題なく走行を終えた。
■メルセデスに初トラブル
午前中フロントウイングを含む空力関連のパーツを大幅に入れ替えたメルセデスAMGは、午後はバルテリ・ボッタスに交代。
しかしわずか数周で油圧トラブルでストップしてしまい新しいパワーユニットに交換。午後はほとんどの時間をガレージの中でタイムを出せずにいたが、セッション終了間際にコースイン。ボッタスはこの日7周しかできず11番手で終えている。
一方で、先週新車FW42の投入が遅れたウィリアムズだが、119周を走行し生産的な一日になった。
現時点でのプレシーズンテスト最速タイムは、先週のテスト最終日にニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)が出した1分17.393秒だ。あと3日間で各チームが本気を出してきた時、どんなタイム、どんな順位になるのか注目だ。
■【F1テスト2・1日目タイム&タイヤ】
P | ドライバー | チーム | PU | タイム | 差 | 周 | TY |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ノリス | マクラーレン | R | 1:17.709 | 0.000 | 80 | C4 |
2 | ガスリー | レッドブル | H | 1:17.715 | +0.006 | 136 | C3 |
3 | ストロール | レーシング● | M | 1:17.824 | +0.115 | 82 | C5 |
4 | ベッテル | フェラーリ | F | 1:17.925 | +0.216 | 81 | C3 |
5 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | F | 1:18.589 | +0.880 | 99 | C4 |
6 | アルボン | トロロッソ | H | 1:18.649 | +0.940 | 103 | C4 |
7 | ルクレール | フェラーリ | F | 1:18.651 | +0.942 | 29 | C3 |
8 | マグヌッセン | ハース | F | 1:18.769 | +1.060 | 131 | C4 |
9 | ラッセル | ウィリアムズ | M | 1:19.662 | +1.953 | 119 | C5 |
10 | リカルド | ルノー | R | 1:20.107 | +2.398 | 77 | C3 |
13 | ボッタス | メルセデス | M | 1:20.167 | +2.458 | 7 | C2 |
11 | ハミルトン | メルセデス | M | 1:20.332 | +2.623 | 83 | C2 |
12 | ヒュルケンベルグ | ルノー | R | 1:20.348 | +2.639 | 80 | C3 |
※PU=パワーユニット:M=メルセデス、F=フェラーリ、R=ルノー、H=ホンダ
※TY=タイヤ:C1は最もハード(白)、C3はミディアム(黄)、C5が最もソフト(赤)、PRはプロトタイプ