電気自動車のテスラモーターズは12月18日(火)、リーガロイヤルホテル京都にて、2019年後半に納入予定の「モデル3」をお披露目をした。東京では公開していたが、関西では初だという。また同時にテスラ車オーナー向けの急速充電設備「アーバン スーパーチャージャー」も日本初公開された。
■「モデル3」関西初公開
日本では2019年後半から納入予定のテスラ「モデル3」。左は「モデルS」。
「モデル3」の側面。日本でも乗りやすそうなサイズ感だ。
■インテリア
フロントドアを開けると「MODEL 3」のロゴが飛び込んでくる。
内装はスマートでシンプル・イズ・ベスト。本物の木製パネルが印象的。
リアシートから見える風景。木製パネルと中央の15インチ大型タッチスクリーンが目立つ。タッチパネルは操作感も分かりやすく反応も軽快。シフトレバーはステアリング裏に付いており、ウインカーのようなレバーで操作する。走行中、常に後方映像を映し出すことも可能だ。
リアシートの作りも非常にシンプル。アメリカのメーカーらしく、座った際の足下の窮屈さはない。
■大きなガラスルーフ
大きなガラスルーフによって開放感がある。しかし紫外線と赤外線は防いでくれる。
リアシートからフロントシートのルーフに目線を持っていくと外の景色が見えるので、桜・新緑・紅葉・雪など四季を楽しめそうだ。
リアシートの上には大型ガラスルーフ。晴れた日にはずっと空を眺めていられそうだ。
■大型トランク
ガソリン車と電気自動車の大きな違いの一つはエンジンがないこと。動力源のバッテリーはフロントタイヤ後ろからリアタイヤ前までのフロアに敷きつめられているため、フロントにもトランクがある。ちょっとした荷物を積むのに便利そうだ。(白い携帯は比較用のiPhone8)
リアのトランクはこのように大容量。フロントと合わせて425リットルだ。(白い携帯は比較用のiPhone8)
■カメラやレーダー
スッキリとしたフロントバンパーには、ミリ波レーダーや赤外線などの安全のためのセンサーが埋め込まれているとのこと。両サイドのドア下部にも同様に埋め込まれている。
フロントミラーの外側には、カメラが3つ設置されている(赤い丸の部分)。そのカメラ部分には曇り止めや凍結防止のための熱線が入っている。
フロントフェンダーにも後方の映像を撮るためのカメラが設置されており、左右に近づいてきた車両の形やバイクなどを判別していた。
フロントとリアのドアの間のBピラーには、前方の映像を撮るためのカメラが付いている。
またこの日は、リーガロイヤルホテル京都に設置した都市型の急速充電施設「アーバン スーパーチャージャー」も日本初公開。19日正午からテスラ車オーナー向けに提供している。充電施設は2019年に全国で6箇所の開設が予定されている。
充電方法は写真のように専用プラグを差すだけ。30分で最大270km分の充電ができる。ただしバッテリーが温まるまではバッテリー本体に負荷をかけすぎないよう充電速度を遅くする設計にしているようで、たとえ10分だけ充電しても90km分の充電ができるわけではないとのこと。
WiFiやLTEで常時インターネット接続されたテスラは、自動でソフトウェアをアップデートすることも可能で、まるでスマートフォンのような感覚で進化している。万が一ソフトウェアの不具合があった場合は、カスタマーセンターに電話をすると遠隔でバグを修正するという。
自動運転機能などは法整備に先駆けて導入されているとのことで、メーカーとしては現時点では道路で使うのは非推奨とのことだ。説明会では、テスラ本社内の駐車場を無人の「モデル3」が自動で走行し、駐車スペースを探し出して縦列駐車する映像が流れていた。日本でも大型スーパーなどの広い駐車場で活躍しそうだ。
テスラの量産車として世界中で話題になったこの「モデル3」の1週間の生産台数は8000台。日本の道路を走り出すのは約1年後だ。