2018年のF1ドライバーズタイトル獲得を逃しはしたものの、フェラーリはこれからもセバスチャン・ベッテルをサポートし続ける。
●【画像:決勝レース結果】2018年F1第19戦メキシコGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
そう主張するのはフェラーリのチーム代表を務めるマウリツィオ・アリバベーネだ。
エルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われた今季のF1第19戦メキシコGPでベッテルは2位表彰台に上ったものの、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が4位フィニッシュしたことで今季のF1ドライバーズタイトルのゆくえが決してしまった。
もし残りの2レースでベッテルが優勝し、ハミルトンがノーポイントで終わったとしてもベッテルが逆転することは数字的に不可能となったためだ。
ベッテルとアリバベーネはメキシコGP決勝終了後にハミルトンの通算5回目のドライバーズタイトル獲得を祝福するコメントを行ったが、フェラーリはこれからも一致団結して戦い続けるとのメッセージも残している。
■まだコンストラクターズタイトルは決したわけではない
「我々はあきらめない」
イタリアのテレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』にそう語ったアリバベーネは次のように続けた。
「コンストラクターズ選手権はまだチャンスが残されている。それに関してはポイントを積み上げることもできたし、最後まであきらめるつもりはないよ」
メキシコGPでフェラーリが2位と3位、メルセデスが4位と5位となったことで現時点でのコンストラクターズポイントはトップのメルセデスが585ポイント、フェラーリが530ポイントでその差は55ポイントとなっている。メルセデスが絶対的に有利な立場にあることは間違いないが、数字的にはまだチャンスが残されているのは事実だ。
■ベッテルを孤立させたりはしない
フェラーリの地元イタリアのメディアは、ベッテルがシーズン後半にミスを重ねたことからタイトルを取り逃したのだと批判的報道を繰り返している。しかし、アリバベーネはフェラーリとして今後もベッテルをサポートしていくことに変わりはないと次のように続けた。
「こういうきびしい時こそ彼によりそう必要がある。我々は彼を一人にはしないよ」
「我々は強くあらねばならないし、彼を全力で支援する。あきらめず、前進あるのみだ。他人がどう言おうと、我々が団結していることは示して見せた。これからもそうし続けるよ」
■たとえ困難でもあきらめない
2014年以降5年連続でドライバーズタイトルを獲得したメルセデスについて質問されたアリバベーネはさすがにあまり多くを語ろうとはしなかった。
「ほかのチームのことについて話すことはないよ。直近の2レースでは彼らに近づくこともできたし、判断はみなさんにお任せするよ」
そう語ったアリバベーネは次のように付け加えた。
「ハミルトンにはおめでとうと言うよ。だが、これからはコンストラクターズ争いだ。困難だろうが、我々はあきらめないよ」