今季のF1第19戦メキシコGP決勝をまたもマシンのメカニカルトラブルによるリタイアで終えたダニエル・リカルド(レッドブル)が、もうこのクルマに乗るのはごめんだと怒りをぶちまけた。
●【画像:決勝レース結果】2018年F1第19戦メキシコGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
■今季8回目のリタイアを喫したリカルド
メキシコGP予選では最後の最後に見事な走りを見せて大逆転でのポールポジションを獲得したリカルド。しかし決勝ではスタートで2番グリッドスタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)ばかりか3番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)にも先行を許し、3番手に順位を下げてしまった。
それでもレース終盤にはハミルトンを攻略して2番手に浮上。レッドブル勢が1-2フィニッシュを飾るかと思われた。
ところが、レースが残り10周となったところでリカルドのマシンから白煙があがり、前戦アメリカGPから2戦連続でのリタイアとなってしまった。これでリカルドの今季通算リタイア回数は実に8回目を数えることになってしまっている。
■もはやこのクルマに愛を感じない
アメリカGPでリタイアした際も激高したと伝えられていたリカルドだが、メキシコではもはや堪忍袋の緒が切れた状態となってしまったようだ。
「僕はすごく前向きな男だよ」
メキシコGP決勝後にそう語ったリカルドは次のように付け加えた。
「だけど、僕だってそんなに長く前向きではいられない。僕のこのクルマへの愛情は急激に薄れているよ」
■これ以上ここで走っても意味がない
リカルドは今季限りでレッドブルを離脱し、2019年にはルノーへ移籍することが決まっている。しかし、リカルドはもう今季はこのクルマで走りたくないという気持ちにまで至ってしまっているようだ。
「もう不満というレベルではないよ。絶望感しかないね」
「正直に言って、僕は日曜日(決勝)に来ても意味がないと思う。次の2レースで走る意味もないと思うよ」
「僕は験を担ぐほうじゃないし、そういうたぐいのことを信じたりはしない。だけど、このクルマは呪われているよ。日曜日になるとこういうことが起きるし、その理由もわからないんだ」
そう語ったリカルドは、今季の残り2レースについては来季自分の後任としてレッドブル昇格が決まっているトロロッソのピエール・ガスリーにこのクルマを譲りたいと次のように締めくくっている。
「このクルマは・・・、ガスリーに運転させるよ。僕はもうお役御免だ」