2018年のF1も残すところあと3レースとなり、各チームの来季のドライバーラインアップもほぼ出そろってきている。
しかし、現時点ではトロロッソ、ウィリアムズ、そしてフォース・インディアの3チームに関して、それぞれひとつのシートがまだ正式確定していない状況だ。
とはいえ、フォース・インディアに関しては正式発表が行われていないというだけで、実際にはすでに空いているシートがないのは公然の秘密となっている。
つまり、実際にはフォース・インディアではセルジオ・ペレスが残留するとともに、チームの新オーナーとなったローレンス・ストロールの息子ランス・ストロールがウィリアムズから移籍することはすでに確定しているのだ。
そして、そのストロールに押し出される形でシートを失うのがエステバン・オコンだ。
どうしてフォース・インディアはストロール起用を正式に発表しないのかという疑問が残るが、それに関してチーム代表のオットマー・サフナウアーが次のように語った。
「エステバンが今後どうするのかがはっきりするまで我々としてはほかのドライバー起用を発表するつもりはないよ」
「急がなくてはならない理由はないし、礼を尽くしたいということだ。エステバンが自分自身で今後のことについて発表できればその方がいいからね」
しかし、フォース・インディアとしては最終戦のF1アブダビGP(11月25日決勝)までにはストロールとの正式契約を整えたいと考えているようだ。そうすれば、レースの翌週にヤス・マリーナ・サーキットで開催される公式シーズン後テストにストロールを参加させることができるからだ。
「2人目のドライバーも間違いなく冬のテスト(公式シーズン前テスト)には参加することになる。だが、もし彼がアブダビのテストから参加できるならその方が理想的だ」
そう述べたサフナウアーは次のように付け加えた。
「そのテストは2019年に向けたものだし、そこで新しいタイヤを試すことができるからね」
一方、オコンに関してはストロールと入れ替わりにウィリアムズのシート獲得を目指していることが明らかとなっている。
しかし、すでにメルセデス所属ジュニアドライバーであるジョージ・ラッセルの起用を決めているウィリアムズとしては、より多くのスポンサー資金を持ち込めるドライバーとの契約を望んでいると言われており、オコンが来シーズンもF1で走ることができるかどうかはまだ不透明な状況だ。