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1年浪人も覚悟するエステバン・オコン 最後の望みはウィリアムズ

2018年09月26日(水)17:48 pm

エステバン・オコン(フォース・インディア)が、2019年もF1にとどまるためにはウィリアムズが最後の望みだと認めた。

将来のF1チャンピオン候補だと評価も高い22歳のオコンだが、今季限りでF1シートを失う危機に立たされている。

■来季の行き場を失ったオコン

2019年のF1第13戦ベルギーGPでマノーからF1デビューを飾ったオコンは翌2017年にはフォース・インディアに移籍。経験豊かなチームメートであるセルジオ・ペレスと互角の勝負を繰り広げるなど、十二分にその才能の高さを示してきた。

だが、財政難に陥ったフォース・インディアを買収したのがウィリアムズのランス・ストロールの父親であることから、2019年にはストロールがフォース・インディアのシートを獲得するのが確実だ。

その一方で、潤沢なスポンサーマネーを持つペレスもすでにフォース・インディアと来季の契約を結んだものと考えられており、シートを失うのがオコンとなるのは間違いない状況となっている。

母国フランスのチームであるルノーや、今季限りでフェルナンド・アロンソが離脱するマクラーレンへ移籍もうわさされていたオコンだが、そのどちらもすでに来季のドライバーラインアップを確定しており、その可能性も絶たれてしまっている。

■ルノーの説明には納得できない

オコンはフランスのテレビ局『TF1』に対し、現在の状況を次のように語った。

「ほとんどのドライバーにとっては夢でしかない2つのビッグチームに行ける選択肢もあったのに、こういう展開となったのは少しばかり奇妙だね。だけど、僕も解決策を見つけるつもりさ」

「もし仮に来季は走ることができなくても、2020年にはきっとF1に戻ってくるよ」

「ルノーがダニエル・リカルド(レッドブル)との契約にサインしたときには驚いたよ。ルノーからは、それは僕がメルセデスのプログラムの一員だからだと説明されたけれど、僕はシリル・アビテブール(ルノー/マネジングディレクター)には同意できないよ」

そう語ったオコンは、ルノーの控えドライバーを務めていた2016年シーズンに言及しながら次のように続けた。

「確かに、僕はメルセデス所属ドライバーだ。だけど、僕がルノーにいたころにはそれは問題ではなかったんだ。スポーツマンとして、僕は少しばかり動揺しているよ。重要なのはスポーツ面での業績だけではないわけだからね」

■現在はウィリアムズと交渉中

現時点でまだ来季のシートが確定していないのは、フォース・インディアを除けば、トロロッソ、ハース、そしてウィリアムズの3チームだけとなっている。

だが、トロロッソではやはりオコンがライバルチームであるメルセデス所属ドライバーであることから受け入れはできないとしており、ハースも現状のロマン・グロージャン、ケビン・マグヌッセン体制を来季も継続するのはほぼ確実だと考えられている。

そうなると、残るのはウィリアムズだけだ。

しかし、現在メインスポンサーを務めているマルティニが今季限りでF1での活動を完全に停止することが確定していることに加え、これまで多額の資金を持ち込んでいたストロールがチームを離脱することになるウィリアムズとしてはやはり資金持ち込みが可能なドライバーを選択せざるを得ない状況であるのは間違いないだろう。

こうした状況を考えれば、オコンがウィリアムズのシートを獲得できる可能性もあまり高くはないと考えざるを得ない。

「ウィリアムズに行けるかどうかは分からない。交渉はしているし、すべてがうまく運ぶことを期待はしているけれどね」

そう語ったオコンは次のように付け加えた。

「来季の契約がないからといって壊滅的な状況だというわけでもないよ。だけど、F1では物事がどう進展するかなんて誰にも分からない。僕に約束できるのは、2020年にF1に戻ってこられるよう来年も最善を尽くすということだけさ」

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