メルセデスF1チームのエグゼクティブディレクターを務めるトト・ヴォルフが、現在ウイーンで療養を続けているニキ・ラウダ(非常勤会長)は以前と何も変わっていなかったと語った。
現役時代には3度F1王座についた伝説的元F1ドライバーでもあるラウダだが、7月に肺の移植手術を受け、一時は生命さえ危ぶまれる状態にあったと伝えられている。
だが、そのラウダを見舞いにいったヴォルフによれば、病室にいたのは以前と変わらぬラウダだったという。
ヴォルフは入院中の69歳のラウダを見舞ったときのことをドイツのテレビ局『RTL』に次のように語った。
「大手術を受けただけに、私は彼に会うときに非常に心配だったんだ」
「私が病室に入ったとき、まず彼はほほ笑んでみせたよ。私は、とりあえず以前と同じような会話をするべきだと思い、こう言ったんだ。『前よりいい男になったね』とね」
ヴォルフはそう語ると、次のように付け加えた。
「彼は私に向かって『ばかやろう』と言ったよ。そこで私にはニキがうまく回復しているということが分かったんだ」