2017年F1第17戦アメリカGPを最後にトロロッソのシートを失ったダニール・クビアトが、2018年にはマクラーレンの控えドライバーを務める可能性が出てきたと報じられている。
●【トロロッソ】「2018年はホンダPUで強いチームになる」
2017年のF1シーズンもあと2レースを残すのみとなったが、多くのチームがすでに2018年のドライバーラインアップを発表している中、現時点ではまだウィリアムズ、トロロッソ、ザウバーの3チームが正式発表を行っていない。
■トロロッソとザウバーはほぼ確定?
このうち来季からホンダパワーユニットを搭載するトロロッソに関しては、2018年には今季第18戦メキシコGPからコンビを組んでいるピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレイのラインアップとなる可能性が高いと考えられている。
また、ザウバーについてはチームオーナー企業との太いパイプがあるマーカス・エリクソンが残留し、そこにモナコ出身ドライバーである20歳のシャルル・ルクレールが加わることになるようだとうわさされている。ルクレールはザウバーがパワーユニット供給を受けるフェラーリに所属する育成ドライバーだ。
■ウィリアムズは1つのシートに4人の候補
一方、来季もランス・ストロールの続投は確実だと考えられているウィリアムズだが、先週末にフェリペ・マッサが今季限りでのF1引退を発表。これによりもう1つのシートを争うことになるのは4人に絞られたことになる。
その4人とは、ロバート・クビサ、ポール・ディ・レスタ、ザウバーのシート喪失が濃厚なパスカル・ウェーレイン、そしてロシア人ドライバーのクビアトだ。
■ランド・ノリスはマクラーレンの控えドライバー確定?
そんな中、マクラーレンでは2018年にはジェンソン・バトンに代えて2017年のヨーロッパF3チャンピオンとなったランド・ノリスを正式な控えドライバーに据えることになるようだとうわさされている。
今年F3昇格初年度に見事にタイトルを獲得してみせた17歳のノリスは、ハンガロリンクで行われたF1公式テストに参加した際、フェルナンド・アロンソが刻んだハンガリーGP予選タイムを短縮したことで大きな話題となったドライバーだ。
マクラーレンを率いるエグゼクティブディレクターのザック・ブラウンは、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に対し、ノリスが次のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)となるのは「100%間違いない」と語り、次のように付け加えた。
「ハンガリーでのテストで、あれほどの才能を持って生まれたドライバーを初めてみたよ」
■クビアトがマクラーレンの控え候補に浮上との報道も
マクラーレンでは今週末に開催されるF1ブラジルGP(12日決勝)においてノリスの控えドライバー昇格を正式に発表することになるだろうとのうわさもある。
だが、この件について質問されたマクラーレンの広報担当者が「チームは今回何も正式な発表ができる段階にはない」と語ったと伝えられている。
最新のうわさによれば、所属していたレッドブルから契約を解除されたクビアトが、マクラーレンの控えドライバーの候補にも挙がってきているようだと言われている。
ロシアのいくつかのメディアによれば、マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエがクビアトに関して「どのチームにとっても悪い選択肢ではないだろう」と語ったという。